自動車用伝動ベルトや建築用防水材などを製造・販売する三ツ星ベルト(神戸市長田区浜添通4ノ1ノ21)は、小牧市の「愛知工場」に約60億円を投じて新棟を建設する。2026年5月の稼働開始を目指し、早々に着工する見通し。設計・施工を担当する事業者は非公表とした。
新棟の規模は、鉄骨造4階建て延べ約1万7300平方bを想定。トラックバースは1階部分に設ける。自動倉庫システムなどを採用し、2024物流問題への対策を図るとともに、在庫の最適化と配送効率の向上に取り組むとした。
建設地は愛知県小牧市西之島1818の、名古屋工場敷地内。空地を活用する他、一部建物を解体して、開発用地となる面積約5300平方bを確保する。
同社は5月に策定した中期経営計画で、30年度までに生産・物流体制を再編する方針を示している。同計画の最終年度となる26年度までに200億円を投じ、名古屋工場の他にも四国やインドで新工場の整備を計画する。26年度の数値目標としては、売上高915億円、営業利益額105億円、ROE(自己資本利益率)9%を掲げている。
提供:建通新聞社