徳島県は6月補正予算案をまとめた。一般会計のうち投資的経費は1億0449万円。また債務負担行為で新たに2025〜32年度限度額5億円を設定し、宿泊施設投資促進事業に高級ホテル誘致の区分を設ける。徳島バッテリーバレイ構想の推進へ、企業立地促進事業費補助金として30億円が上限の補助枠を創設する。
主な補正を部局別に見ると、観光スポーツ文化部は、高級ホテル誘致(戦略的なホテル誘致活動の実施)で本年度に委託料1650万円を追加する。質の高い宿泊施設の投資へ、一定の要件を満たす事業者に新増設する用地取得費などで補助枠を最大10億円に増額。補助率は基本要件で5%、加算要件で最大5%加算。
経済産業部は、徳島バッテリーバレイ構想に委託料660万円と事務費550万円を追加。蓄電池関連産業の集積を目的に、環境・エネルギー関連産業で投資総額100億円以上かつ地元雇用100人以上の場合に補助率20%(上限30億円)、蓄電池関連サプライチェーンは投資総額2000万円以上かつ地元雇用3人以上に補助率15〜20%(上限1億円)の補助枠を設ける。
県土整備部は、道路啓開加速事業で実効性向上を図る調査などに5000万円、「命を守る!住まいの耐震化緊急支援事業」として木造住宅耐震改修の補助上限額引き上げなどで8000万円、河川・港湾水域強靱(きょうじん)化事業で放置艇など係留・保管能力経費に3500万円を追加する。
農林水産部は、生産基盤課分で漁港強靱化事業県管理漁港維持補修に1380万円を追加。
教育委員会は、徳島県GIGAスクール構想推進に、ネットワーク環境改善の現地調査費9900万円などを計上する。
病院事業会計では、病院局が三好病院の増改築工事費に1億2000万円、資産購入費に8000万円を追加し、高層棟を改修して手術室を増設する。設計委託料は1000万円。
一般会計の補正規模は8億0384万円となる。
提供:建通新聞社