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建通新聞社四国
2024/06/21

【香川】香川県 国道11号4車線化など要望 

 香川県の池田豊人知事は6月17日、国土交通省四国地方整備局の佐々木淑充局長に対して、県内の国道11号の4車線化の推進や、高潮に備えるための海岸堤防整備の補助事業対象の拡大などについて要望した。佐々木局長は国道11号の4車線化について「残り区間の早期4車線化やバイパス化について、周辺の状況などを見ながら検討したい」などと回答した。
 県庁で開いた2024年度の香川県建設事業調整会議の席上で要望したもので、池田知事や佐々木局長、県と四国地方整備局の幹部らが意見を交わした。
 池田知事は国道11号の4車線化整備に関し、大内白鳥バイパスと豊中観音寺拡幅の両区間の進捗に感謝を述べた上で「まだ残る渋滞区間があり、次の4車線化へぜひ具体的な協議をお願いしたい」と要望した。
 また、知事は海岸堤防の補助事業の採択要件について、香川県は高潮被害が治水上での最大のリスクだが、同県の場合、南海トラフ地震発生後に津波が(瀬戸内海側に)回り込んで到達するため、到達時間の要件で海岸堤防の補助採択が厳しいのが現状だと指摘。「到達時間の要件について、もう少し配慮、見直しをしていただきたい」と要望した。
 加えて水門など河川施設の老朽化が進んでいることについて、1施設4億円以上の事業費の案件は補助対象となるがそれ未満は対象外で、小規模施設は実質的な自治体負担が大きく、進捗が思わしくない部分もあると説明。
 「小規模施設の老朽化対策をペースアップするために、流域内の施設をまとめて4億円というふうに補助金で支援するスキームを考えていただくことが全国の課題ではないか」と指摘した。
 佐々木局長は「引き続き予算の確保を頑張りつつ要件についても本省に伝え、少しでも使いやすいようにしていきたい」と述べた。
 池田知事は、港湾計画を改定中の高松港について、「国際物流ターミナルに関して、水深をもう少し深くする動きがあるが、できれば将来の需要増に向けてこの機に水深14bを実現したい」と述べた。
 佐々木局長は、県が計画を改定する際にできる限り協力したいと伝えた。

提供:建通新聞社