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県中部農業事務所農村整備課は坂東大堰２期地区として進めている用水路の改修事業で、水路改修工事を８月に３件公告する。工事は渋川市北橘町下箱田地内を流れる広桃開渠が対象。施工延長は合わせて３６０ｍ程度を想定しており、１件ごとの延長などはこれから決める。２０２４年度で広桃開渠での工事は完了となり、25年度以降の施工箇所はこれから詰めていく。
広桃開渠はＲＣ３面張りの水路。断面はＢ７・７ｍ×Ｈ４・72〜３・68ｍとなっている。24年度に工事を行う３６０ｍは２区間を合計した延長で、いずれも23年度に工事を実施した箇所からさらに下流側を対象とする。工事は３件に分割しての発注となり、１件ごとの施工延長についてはこれから詰めるとしている。
施工内容はいずれも共通したものとなり、側面を厚さ45�oの増厚工、底面は厚さ１００�oの底版コンクリート工を実施する。工期は６カ月程度を見込む。設計は藤和航測（前橋市）がまとめた。
同事業は、利根川から坂東大堰で取水し、利根川左岸を流れる広桃用水と右岸を通る天狗岩用水の２系統を補修するもの。整備から約70年が経過し、施設老朽化が進んでいることから２系統ともに補修工事が計画された。
23年度に初弾工として３件に分けて発注しており、瑞穂建設（渋川市）と吉田組（渋川市）、塩原建設（前橋市）が受注。これから発注する工事３件で同開渠部分での補修が完了する。広桃用水関連での残る補修箇所は、広桃沈砂池排砂路１１０ｍと広桃接続隧道27ｍの２カ所となっている。
なお、天狗岩用水系統での施工箇所は、天狗岩連絡暗渠と天狗岩練石積開渠の２カ所。諸元はそれぞれ連絡暗渠は２Ｒ馬蹄形、Ｒ＝１・44ｍの延長８６０・５ｍ、練石積開渠が４・85〜３・10ｍ×２・35ｍ、１１６ｍとなる。
25年度以降の施工箇所は未定で、これから関係者などと協議をしながら判断する。