鹿角地域振興局建設部は、世界遺産の大湯環状列石群を南北に通る県道十二所花輪大湯線の付け替えに関し、新ルート上で草木川を横断する新設橋梁2橋の予備設計を公告、7月10日に開札する。北側は橋長125m、南側は橋長100mを想定。予備設計は7年3月17日の履行期限でまとめ、来年度に詳細設計を実施する。同年度は道路、構造物の詳細設計も実施し、8年度から用地測量、9年度から用地買収に着手。進捗を見ながら早期着工を目指す。
付け替えルートは草木川を2度、横断するため橋梁を2橋新設する。北側の新橋は橋長125m(W8m)。橋台2基、橋脚2基で支間長は41m〜41.7mを想定。また、南側の新橋は橋長100m(W8m)。橋台2基、橋脚1基で支間長は49.35mを想定している。予備設計で橋長や橋種、道路との接続部分の形状など、より良い形を提案する。
同路線は、北側で市道花輪小坂線、南側で市道浜田二本柳線と接続。大湯環状列石群の間を通り、東側に野中堂環状列石、西側に万座環状列石と遺跡がある。遺跡を一体化して観光できるよう、「未来につなぐJOMON」世界遺産魅力アップ事業として路線変更する。
整備では、現道の延長900mを東側に迂回させて延長約2,800m(W8m)の道路を新設し、遺跡の保全や景観改善を図る。道路予備設計と概略設計はセントラルコンサルタントが担当した。また、現在は秋田ボーリングと小川測量設計が地質調査を進めている。
提供/秋田建設工業新聞