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建設経済新聞社
2024/06/20

【京都】京田辺市 複合型公共施設基本構想策定 延約1万u、3階建を想定

 京田辺市は、文化ホールや中央公民館、中央図書館を複合化する複合型公共施設整備基本構想を策定した。
 同市には現在、音楽や演劇等の鑑賞に適した文化ホールがなく、文化ホールの整備に対し多くの要望があった。今回、これまでの市民ニーズ・意向に関する調査、市民との議論をもとに、整備の方向性、施設のコンセプトや方向性を定めた。
 施設のコンセプトは、「みんなで創る“つながり”“ひろがる”文化の広場」。様々な文化活動が“つながり”“ひろがる”広場のような新しい文化空間として機能し、市の持続的な文化活動の発展に寄与する施設を目指す。建設予定地はJR京田辺駅の北側の田辺北土地区画整理事業区域内。敷地は区画整理事業区域で設けられる保留地のうち約1万7000uを想定する。延床面積は約1万u程度を想定しているが、基本計画を策定する中で詳細な検討を進める。階数は3階程度。
 事業手法については、民間の資金調達や補助金の活用等で、より財政負担の小さい手法を検討するとともに、個々の文化機能の専門性と各機能の連携を図った施設運営が大切であることから、今後、施設建設だけでなく、施設の管理運営も含めて、民間活力の導入を検討する。民間活力を導入する場合は、民間事業者の創意工夫を施設運営に活かすため、独立採算型とサービス購入型を合わせたミックス型が望ましいとしている。
 今後のスケジュールは、従来方式の場合は基本計画について令和6年度に入札し、7年度末に策定。基本設計・実施設計は8年度に入札し、9年度までの2ヵ年で進める。建築工事は10年度に入札し工事を進める。竣工は12年度の予定。
 一括発注方式・PFI方式の場合、6年度に基本計画を入札、7年度に策定。7年度末に導入可能性調査を行い、8年度に実施方針を公表し事業者選定。9年度の事業者の決定を経て、基本設計・実施設計を10年度まで。11年度から建築工事に着手し、13年度に竣工の予定。