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　小松市議会６月定例会が１９日に開かれ、向本折地区で計画する新産業団地について２、３年後に事業者への用地分譲に関する公募を行う意向を市側が示した。灰田昌典議員の質問に宮橋勝栄市長が答弁した。
　第１期として計画する向本折地区の対象エリアはＪＡ小松市の野菜総合集出荷場付近。今後のスケジュールを聞かれた宮橋市長は「これから説明会等で地元や関係者と協議を進めることと同時並行で国や県と法規制に係る協議を行い、概ね５年かけて事業を完成させたい」と述べた。
　企業誘致のビジョンでは「安宅新産業団地の選定から漏れてしまった企業をはじめ、地場企業の事業拡大や成長を支援するとともに、市外県外からオフィスも含めた新たな産業を誘致する」と述べ、新たな産業団地の早期整備に積極的に取り組む姿勢を見せた。
　このほか、灰田議員は石橋川排水区で計画する導水路と遊水地整備のスケジュールも質問。これに対し、浮田博文技監は「延長約５８０メートルの導水路については４月に地権者への計画説明会を行い、用地取得に向け、地元協議を進めている。合意を得た上で速やかに工事発注し、今年度末の完成を目指したい」と返答した。市民病院南側の水田に貯留する遊水地も地元協議を進めていくとした。
　九龍橋川排水区における内水対策では、流末の排水ポンプ増強や水路拡幅工事が鋭意推進されており、９月に完成する見通しを示した。