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日刊建設タイムズ社
2024/06/20

【千葉】10か年で事業費62億円/広域化等基本計画を策定/夷隅地域水道事業統合協

 いすみ市、勝浦市、大多喜町、御宿町で構成する夷隅地域水道事業統合協議会は17日、2024年度第1回協議会において「夷隅地域水道事業統合・広域化基本計画」の策定に合意した。計画期間は、事業統合を予定する25年4月から、45年3月までの20年間。各市町の水道施設再構築などに伴う34年度までの概算事業費は62億2800万円(広域化事業費29億3200万円、運営基盤強化等事業費29億1700万円、重要給水施設配水管事業費2億9200万円、単独事業8700万円)。
 統合後の本部は、いすみ市農林業センター(いすみ市弥正88―1)とする。組織体制として、夷隅郡市広域市町村圏事務組合の中に「水道局(総務課、業務課、維持管理課)」を新たに設置。また、本部とは別に、各市町に1か所程度のサービス拠点を置く。
 遠方監視機能は、夷隅地域東側を山田浄水場(いすみ市)、同西側を佐野浄水場(勝浦市)に集約する。
 施設の統廃合に伴う大野浄水場の浄水機能停止、音羽浄水場の浄水機能段階的停止、横山浄水場の休止(将来的な廃止も視野)、高区配水池の廃止、新官第1配水池の段階的廃止により、統合しない場合と比較すると、84・1億円の費用削減効果が期待される。
 広域化事業による主な整備内容は▽大野浄水場の浄水機能停止に伴う整備=山田〜大野送水管の布設、山田浄水場配水池の耐震化、大寺配水池の受水量の調整、加圧ポンプの廃止・更新▽横山浄水場の休止に伴う整備=バイパス管の布設、加圧ポンプの整備、大多喜配水場の受水量の調整▽高区配水池の廃止に伴う整備=加圧配水ポンプの設置、配水池の撤去▽新官第1配水池の段階的廃止に伴う整備=新官第2配水池の耐震補強、配水ルート変更に伴うバイパス管を含む管路整備――など。
 夷隅地域水道事業統合・広域化基本方針では、夷隅地域の2市2町を対象に「事業統合」の形態を採用。25年1月に新事業体を設置し、3月の各市町の水道事業廃止を経て、新事業体による4月の水道事業開始を目指すこととした。
 各事業の年次計画などは次の通り。
 〔▽事業名=年次計画、事業費〕
【広域化事業】
 ▽山田浄水場・大野浄水場の統廃合=25〜28年度、10億9300万円▽横山浄水場・大多喜配水場の統廃合=25〜26年度、7000万円▽新官第1・第2配水池の統廃合=25年度・30年度、4億800万円▽上布施地区連絡管の布設=26年度、7900万円▽佐野川畑連絡管の布設=29〜31年度、5億9100万円▽佐野系送水管の更新=25年度、1億8900万円▽遠方監視装置の整備=26〜29年度、1億5100万円▽各種システムの統合=25〜28年度、3億5100万円。
【運営基盤強化等事業】
 ▽山田浄水場・大野浄水場の統廃合=26〜29年度、3億4100万円▽鵜原配水場の統廃合=28〜29年度、4700万円▽新官第1・第2配水池の統廃合=26〜29年度、3億8700万円▽いすみ市の面的な管路更新=32年度以降、11億4900万円▽勝浦市の面的な管路更新=26〜28年度・31年度、1億7400万円▽大多喜町の面的な管路更新=26〜27年度・29年度・32年度、2億6800万円▽御宿町の面的な管路更新=26年度・29〜32年度、2億1200万円▽いすみ市の施設更新・耐震化=29〜30年度・33年度以降、8000万円▽勝浦市の施設更新・耐震化=30〜32年度、1億7000万円▽大多喜町の施設更新・耐震化=29〜30年度・33年度以降、5900万円▽御宿町の施設更新・耐震化=29〜30年度、3000万円。
【重要給水施設配水管事業】
 ▽いすみ市重要給水施設配水管の整備=33年度以降、2億3500万円▽勝浦市重要給水施設配水管の整備=34年度以降、3100万円▽大多喜町重要給水施設配水管の整備=34年度以降、200万円▽御宿町重要給水施設配水管の整備=34年度以降、2400万円
【単独事業】
 ▽鵜原配水場の統廃合=33年度以降、8100万円▽新官第1・第2配水池の統廃合(単独事業)=25年度、600万円k_times_comをフォローしましょう
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