千葉市は、さつきが丘中学校の普通教室棟、特別教室棟、体育館などの大規模改造を行う。体育館への冷暖房設備の設置を含む実施設計については、月内に制限付き一般競争入札を公告し、年度内にまとめる。早ければ2025年度当初予算に、大規模改造事業の2か年継続費を設定する。同年度第1四半期に体育館外部と特別教室棟内外部改修など第1期工事、同年度第3〜4四半期に普通教室棟の内外部改修など第2期工事を発注する見込み。発注方法は、総合評価型一般競争入札を予定している。
体育館への冷暖房設備設置工事については、実施設計の中で行う状況調査の結果を踏まえ、大規模改造との一括発注または分離発注を比較・検討する。また、23年度に実施した「学校体育館冷暖房設備設置に向けた基礎調査」の結果に基づき、体育館の断熱性を確保するための外壁改修の実施と、消費電力量の少ない停電時対応型のガス熱源空調設備の導入を基本とするが、状況調査の結果に応じて電気式空調の導入も検討する。
当初予算に、さつきが丘中学校の大規模改造実施設計を含む学校施設の環境整備に14億823万7000円を確保した。
さつきが丘中学校は、花見川区さつきが丘2―15に所在。敷地面積は2万6029u。
体育館などを含む校舎13棟・総延べ床面積6951・03uのうち、大規模改造の対象は普通教室棟、特別教室棟、体育館など。主要建物は、RC造4階建て、1975年3月の建築。
大規模改造は、28年度までを期間とする「学校施設長寿命化基本計画」に基づくもの。校舎外部は、屋上防水や外壁など、内部は床、壁、天井、家具、建具などを改修する。
構造躯体の劣化状況調査業務は、2023年度にアルファ技研設計が担当した。