国道181号江府道路「久連トンネル」(江府町)の追加工事が7月下旬にも発注される見通しだ。工事費はWTO政府調達基準額(27・2億円)を上回る30億円規模で、県土整備部は技術提案評価型総合評価一般競争として工事公告する。
同町久連〜洲河崎を結ぶ久連トンネルの延長は2609b(幅員6・5b(8・0b))。2021年秋に安藤・間・大豊建設・八幡コーポレーションJVによって61億円で着工した。
久連側から片押しで掘削を進めており、今年5月20日現在、全体の約6割に相当する1478bの掘削を終えている。引き続き年内にかけて2200b付近まで掘削を継続し、次回の工事では残り400b程度の掘削と覆工コンクリートを施工する。
追加工事の発注は極めて異例。現在の契約では当初、本年度末までに全ての掘削を終える予定だったが、同部は「現地は破砕帯が多く、想定外の補助工法が必要になった」(道路建設課)と説明し、継続工事の発注に踏み切る。
開会中の6月県議会に補正予算を要求しており、新たに26年度までの債務負担行為を設定し、30億円規模の追加工事に取り掛かる。
入札契約にあたっては、JV形態で9月に開札して技術審査に入り、10月に仮契約を締結して11月県議会で工事請負承認を得る。
その後、年度内にかけては準備期間に充て、実際の着工は来年度からとなりそう。
日刊建設工業新聞