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　秋田市観光振興課は19日、雄和ふるさと温泉「ユアシス」の大規模改修設計業務を開札、2,159万8,000円で松橋設計が落札した。５月22日に開札する予定だったが不調となったため、再公告していたもの。大規模改修では躯体を生かしながら外壁や建具、内装、塗装、耐震、昇降機設備などを改修し、全面リニューアルする。工事費は８億4,500万円程度で、来年７月の着工、８年７月の完了を予定している。

　ユアシス（雄和神ケ村字舟卸145−２）は平成７年度に建設された鉄筋コンクリート造２階建て、延べ床面積　1,720.13�u（建築面積　1,283.27�u）の施設で、敷地面積は2,194．58�u。１階は温泉やレストラン、休憩室、２階は大広間や休憩コーナーなどで構成。小野建築研究所で行った劣化度調査の結果、躯体には問題がなかったものの、老朽化に伴い大規模改修を実施する。

　外部改修では屋根葺き部・軒先で雪庇・つらら対策などを実施予定。内部改修のうち、１階では温泉でうたせ湯を廃止して白湯（わかし湯）を新設するほか、浴槽更新、洗い場改修（洗い場範囲拡大、水栓等設備更新）、サウナ改修（ドライサウナ範囲拡大、ミストサウナ廃止、かけ湯コーナー新設）、大風呂改修（防水層更新・タイル貼）、ロッカールーム更衣棚配置（造作）、トイレ建具位置変更、化粧コーナー洗面器改修（４基→３基）などを行う予定。

　家族風呂では洗い場改修（３カ所→２カ所）、脱衣室くつろぎスペース新設・更衣棚配置（造作）、トイレ改修などを想定。休憩コーナーのバリアフリー化および建具位置変更、事務室の造作カウンター配置、厨房用トイレ廃止等に伴う平面プラン変更、ロビーの床改修（カーペット→フローリング仕上）、売店コーナー設置なども検討する。

　２階ではリラクゼーションルームを広間スペースに、コミュニケーションルームを従業員控室にそれぞれ改修。大広間にあるステージ裏の倉庫範囲拡大や可動間仕切りの追加を行うほか、既存宿泊室を洋室に改修（ベッド常設）し、トイレの改修も行う。


提供：秋田建設工業新聞社