横浜市にぎわいスポーツ文化局は、横浜プールセンターの再整備に向けた調査を始める。施設の老朽化や利用者の減少による影響、競合施設の状況などを踏まえて課題を抽出し、今後の方向性を練る。調査業務の委託先を決める公募型指名競争入札を7月10日に入・開札する予定。12月18日までに成果を得て、2025年度以降の検討内容を固める。
横浜プールセンターの所在地は磯子区原町14ノ1の面積3万2849平方b。メインは90b×90bの流れるプールで、1966年度に完成した。2015年度には施設を存続して再整備を検討する方針を決めた。一方、老朽化が著しく、大量の漏水が発生したため21年度から営業を休止中。
また、近傍にある本牧市民プール(中区本牧元町46ノ1)はPFIのBTO方式で再整備し、23年度にリニューアルオープンした経緯がある。
これらの状況を踏まえ、今後の施設運営について検討する。まずは本牧市民プールの利用実態や、全国にある屋外レジャープール、市内のレクリエーション施設などの市場動向を調べてニーズと課題などを整理したい考えだ。
16年度に民間事業者へのサウンディング調査を実施した際には、プール規模を縮小し、余剰敷地を活用して民間収益施設を整備・運営する提案が寄せられた。事業手法についてはPFI方式の活用が望ましいとする声が多かったという。
用途地域は近隣商業地域(建ぺい率80%、容積率200%)で、第6種高度地区と準防火地域に指定されている。
提供:建通新聞社