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日刊岩手建設工業新聞社
2024/06/19

【岩手】岩手県と県建設産業団体連合会 構造改善県大会で技術者らを表彰・顕彰

 県と県建設産業団体連合会(向井田岳会長)が主催する24年度建設産業構造改善推進県大会が18日、盛岡市のプラザおでってで開かれた。優秀建設施工者県知事表彰(県版マスター)の表彰式、優良県営建設工事担当技術者会長顕彰(業界版マスター)の顕彰式を実施し、本県の建設産業の施工現場を支える技術者らの技術と技能、日頃の努力をたたえた。

 この大会は、建設現場で働く人たちを表彰・顕彰することで、ものづくりへの誇りと意欲を増進し、能力と資質の向上を図るとともに、建設業の健全な発展に資することを目的に開かれた。建設現場で工事に従事する施工者の中から、技術・技能が優秀で他の模範となる優秀な建設現場従事者を表彰する「知事表彰」と、優良県営建設工事の担当技術者を顕彰する「会長顕彰」の2部構成。

 知事表彰では達増拓也知事(八重樫幸治副知事)が式辞を述べ、震災復興や頻発する自然災害からの復旧、家畜伝染病の防疫対応などへの感謝の意を示した。受賞者に対しては「社会資本整備と維持管理の直接の担い手として、今後も卓越した技術と技能を遺憾なく発揮し、優れた工事を行ってほしい」と呼び掛け。後進の指導と育成に対する期待も表した。

 来賓の祝辞には、工藤大輔県議会議長、県建産連の向井田会長が登壇。工藤議長は「これまで培った知識と経験を発揮し、本県建設業の発展に一層尽力することを期待する」、向井田会長は「今後も技術と技能の向上に努め、より良質な社会資本整備を推進し、県民生活の安定と県勢の発展に貢献してほしい」と、受賞者を激励した。

 表彰式では、知事から受賞者らに対して表彰状と徽章を授与。受賞者を代表して林崎正利さん(種市電工梶jがあいさつに立ち「表彰の趣旨に沿って自らの資質と技術、技能の向上に努め、次世代を担う若者たちにその志を正しく伝え、建設業の文化をつなぐ建設施工者として努力していく」と決意を示した。

 会長顕彰では、県建設業協会・県土木施工管理技士会の向井田会長が式辞を述べた。顕彰制度の趣旨を紹介しながら受賞者らに対する敬意を表し、「受賞者の皆さんは、権威ある業界版建設マスターだ。今後も建設技術者としての自覚と誇りを持ち、所属企業と建設業界の発展に尽力してほしい」と呼び掛けた。

 県土整備部の上澤和哉部長は、地域社会経済の下支えや災害・家畜伝染病への対応など、業界の社会的な存在意義に対する敬意を表しながら「いわて建設業振興中期プランに基づき、担い手の確保・育成、働き方改革の推進、生産性の向上を目指して取り組んでいる」と、建設業の健全な発展への意欲を示した。

 受賞者を代表して千葉健さん(葛゚江建設)が「建設業を支える業界版マスターとしての自覚と誇りを持ち、地域経済社会と建設業の発展に寄与していく」と誓った。

提供:日刊岩手建設工業新聞