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福島建設工業新聞社
2024/06/19

【福島】7月12〜17日に遠藤新展/新地町

 新地町は7月12〜17日、3村合併70周年を記念し、町文化交流センターで「遠藤新」展を開く。建築物の模型や設計図、デザインした家具等を展示するほか、新氏の孫で1級建築士事務所U−HOUSE合同会社主宰の遠藤現氏を交えたギャラリートーク、新氏が設計を手掛けた旧小塩邸「くるめがすりの家」見学バスツアーなどを通して、本県ゆかりの建築家の生涯を伝える。入場無料。
 12日はオープニングセレモニーと現氏による展示解説。13日のギャラリートークでは、福田竜自由学園明日館館長をモデレーターに、現氏と1級建築士の井上祐一氏(建築史家、神奈川大学非常勤講師)、野村一郎氏(タリアセンアプレンティス)が遠藤新氏について語る。14、15日は各日2回に分けて見学バスツアーを行う。各回定員20人、先着順。
 くるめがすりの家は、小塩完次氏(禁酒運動・交際平和協会活動家)の依頼を受け「洗えば洗うほど良くなる、くるめがすりのような家を作ろう」と設計し、1931年に東京都武蔵野市に建築。新地町が保存事業として94年に新氏の母校・福田小学校隣に移築した。13〜15日(午前10時〜午後4時)に特別公開する。観覧無料。
 遠藤新(1889〜1951)は新地町出身。近代建築三大巨匠の一人、フランク・ロイド・ライトに師事し、チーフアシスタントとして帝国ホテル(ライト館)の設計に従事した。
 遠藤新建築創作所として独立後、ライトと共同で自由学園明日館講堂を設計。以降、甲子園ホテルや葉山加地邸など、重要文化財に登録される多くの作品を生み出している。
(提供:福島建設工業新聞社)