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建通新聞社
2024/06/19

【大阪】大阪府内建築 1066社の総合ランキング

 建設業情報管理センター(CIIC)が公表している建設企業の経営事項審査(経審)結果のうち、@売上高A2カ年(または3カ年)平均完成工事高B評点YC八つの経営状況分析指標―による総合ランキングを5月31日時点のデータを基に独自に集計した(※)。四つの項目でより上位にランクインしている企業の総合順位を見ると、トップは積水ハウスとなり、松建設が2位、淺沼組が3位となった。積水ハウスは前回(23年11月末時点)、前々回(23年5月末時点)に続いてトップを守った。
 積水ハウスは今回、経営状況分析指標が13位とやや順位を落としたものの、売上高が2位、完工高が3位、評点Yが8位と3項目でトップ10入りした。松建設は売上高の12位以外は完工高9位、評点Y3位、経営状況分析指標4位となった。売上高と完工高のトップ10の企業で、経営の2項目ともトップ10に入っているのは松建設と淺沼組のみ。その淺沼組は売上高が9位、完工高が7位、評点Yが9位、経営状況分析指標が8位。4項目全てで10位以内に入ったのは同社だけだった。
 売上高と建築平均完工高両部門のトップは大和ハウス工業が譲らず。売上高では積水ハウスが2位、竹中工務店が3位。完工高では竹中工務店が2位、積水ハウスが3位も変わらなかった。4位以下のトップ10企業も前回、前々回とほぼ変化がなかった。
 経営状況について、評点Yは前回、前々回とデータがなかった大和ハウス賃貸リフォームが1400点台の高得点でトップに躍り出た。1300点台は星光ビル管理、松建設、太陽工業の3社。星光ビル管理は前回、前々回と続いたトップの座を明け渡した。前々回の時点で50位以内にも入っていなかった淺沼組と大末建設が共に9位と10位でトップ10入りしている。
 経営状況分析指標(800点満点)のトップ3は大和ハウス賃貸リフォーム、生和アメニティ、星光ビル管理。トップの大和ハウス賃貸リフォームは700点を超えた。この他、今回調査対象とした企業では、699〜650点が7社、649〜600点が37社、500点台が235社、400点台が344社。800点満点中400点以上で経営健全度が安定しているとみており、これに満たない400点未満の企業は442社あった。

※今回のデータは、大阪府内に本社を置く主工種が「建築一式」の企業(全体1574社)で建築一式の完成工事高の元請け比率が50%以上の1066社を抽出。売上高、建築平均完成工事高、評点Yは経審結果にあるデータでランキング。八つの経営状況分析指標は経審結果にあるデータをそれぞれ100点満点で得点化して独自に算出した総合得点で順位を付けた。これら企業としての儲けや経営安定度を見る四つの項目でより上位にランキングされていることが総合的に優れた企業と判断した。経営状況分析指標は@純支払利息比率A負債回転期間B総資本売上総利益率C売上高経常利益率D自己資本対固定資産比率E自己資本比率F営業キャッシュフローG利益剰余金―の八つ。
取材協力・JME
 ※ランキング表は建通新聞電子版に掲載中

提供:建通新聞社