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　大阪ＩＲ会社は、大阪・夢洲にＩＲ（統合型リゾート）などを整備する大阪・夢洲地区特定複合観光施設設置運営事業の環境影響評価書と事後調査計画書を大阪市に提出し、市環境影響評価条例に基づく環境アセスメントの手続きが完了した。縦覧期間は７月16日まで。現在、夏ごろに発注・着工予定のＩＲ施設の準備工事に向けて準備を進めている。
　本年度は、ＩＲ準備工事と並行して、土地使用権原の取得（大阪市からの土地引き渡し）、地盤沈下対策に関する詳細検討を含む各ＩＲ施設の詳細設計・調査、建築関連の各種許認可などの取得に向けた行政協議・手続き、関係者との工事調整などに着手する見通しだ。
　ＩＲ事業用地の土地課題対策については、２０２３年12月から開始した液状化対策工事（地盤改良工事）を継続して実施。さらに、夏ごろから地中障害物撤去工事に着手する。

〜夢洲１区の敷地南側に太陽光発電施設を整備〜

　環境影響評価書によると、事業計画地面積は約64・２�fで、施設の延べ床面積は約84万８０００平方�b（最高高さ約１３０�b）。所在地は大阪市此花区夢洲中１丁目他。30年度夏ごろに竣工し、同年度秋ごろの開業を目指す。
　想定する工事の工程では、着工後３年間で準備工事を行い、並行して１年目の後半から建設工事を進める。また、３〜４年目に夢洲１区の敷地南側に太陽光発電施設を整備する計画。
　ＳＤＧｓ達成に向けた取り組みとして、太陽光発電などの再生可能エネルギーの導入に加え、再利用や再資源化しやすい建設資材を選定し、将来の建物・施設のリニューアルや解体時の廃棄物の発生抑制に努めるとしている。
　公共下水道整備前の工事排水は、濁水処理施設・沈殿池で管理し、雨水管へ排出する。この他、保水機能を確保するため、緑地の整備、建築物、構造物、オープンスペースの緑化などに取り組む。

提供：建通新聞社