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　黒石市は「（仮称）黒石市立子ども美術館設計業務委託」について、公募型プロポーザルの手続きを開始した。
　現場見学会を今月20日、21日に実施し、参加表明書は７月５日まで、技術提案書は８月28日まで、市教育委員会文化スポーツ課文化財係に提出（持参または郵送）。９月２日に１次審査（書類審査）、同７日に２次審査（プレゼンテーションおよびヒアリング）を行い、同９日に結果を通知する。予算額は２９１９万７０００円。
　参加資格は、単体企業の場合は、建築士事務所の登録を受け、黒石市一般競争（指名競争）入札参加資格者名簿に登録され（ただし、登録されていない場合は、参加表明書の提出時に参加資格審査申請書を併せて提出）、ＪＶの場合は、構成員は建築士事務所の登録を受け、構成員数は３社までなど。
　同市では、教育施策の一環として芸術文化活動の推進を掲げており、市民の芸術文化活動を支援するため、子ども美術館（仮称）を整備する。昨年度で同施設に係る基本計画を策定し、「アート教育の場」および「芸術活動の場」の創出を目指し、周辺の他施設との連携強化を図るとしている。
　計画では、２０１９年度に閉校した同市黒石砂森76地内にある旧黒石小学校を活用し、校舎１階に常設展示ホールや多目的展示・交流ホール、収蔵庫などを配置。２階は学習室をはじめ教育エリアや事務室といった管理運営エリアとするほか、各階には会議や打合わせ等に対応できる多目的スペースやコワーキングスペースを整備する。また、体育館は耐震性が無いことから解体し、グラウンドはスポーツ活動の場として活用する予定。
　今回の業務では、同校既存校舎の改修設計、同校体育館および渡り廊下の解体設計、設計に管理運営方針を反映することを目的とした市美術施設検討委員会への参加を行う。
　設計対象となる同校の概要は、敷地面積２万４９００平方�b、校舎はＲＣ造３階建て、延べ３３３０平方�b程度（改修＝１８００平方�b程度、現状維持＝１５３０平方�b）、体育館および渡り廊下はＳ造２階建て、延べ８７０平方�b（解体部分）。契約期間は25年３月14日まで。設計対象工事費は６億６０００万円程度（税込み）を見込んでおり、発注方法は分離発注（建築・電気・機械設備）または一括発注としている。
　今後、基本・実施設計の完了を待って、25年度の着工、26年３月の完成を目指す。

　提供：建設新聞社