建設新聞社
2024/06/14
【東北・宮城】NEXCO東日本が仙台北部道路の富谷工事を公告
NEXCO東日本東北支社は13日、仙台北部道路の4車線化に向けて「仙台北部道路・富谷工事」のWTO対象一般競争入札を公告した。総合評価は技術提案評価型。拡幅対象区間のほぼ全線にわたる改良工事を行うもの。沿線で企業集積が進む東北自動車道と、仙台港や常磐道および三陸道とを結ぶ区間の利便性が高まり、産業支援の観点からも早期供用が待望される。
参加資格は土木工事NsまたはNによる単体か2社JV。企業に対して過去15年に元請けで完了した土工量10万立方b以上の土工事の実績を求める。
申請書と参考見積書の提出期限は7月8日とし、技術提案書は8月1日まで提出する。入札書は11月13日まで受け付け、同15日13時30分に開札する。
仙台地域の北側を横断する仙台北部道路は、三陸自動車道利府JCTを起点に東北自動車道富谷ICに至る延長13・5`bの自動車専用道路。終点側で利府しらかし台IC〜富谷JCTの延長約5・8`bを対象に、4車線化への拡幅に取り組む。U期線として上り線側(現道北側)を新設する。
施工場所は宮城県利府町沢乙〜富谷市穀田地内。施工延長は約6`bで、土工部約5389b、橋梁部2カ所で計約611b。概算数量は切盛土工約25万立方b、橋梁下部工13基、ボックスカルバート12基、用排水工約6300b。工期は2028年2月ごろまで。
道路詳細設計はオリエンタルコンサルタンツが担当。主要構造物の石積高架橋と成田高架橋については、拡幅に伴う上部工基本・下部工詳細設計を建設技術研究所が担当している。
石積高架橋は県道塩釜吉岡線などを跨ぐ橋長279b、有効幅員10bの鋼5径間連続ラーメン2主鈑桁。下部工は場所打杭基礎の逆T式橋台2基、直接基礎で躯体高がいずれも20b程度の張出式橋脚4基。
県道仙台三本木線などを跨ぐ成田高架橋は橋長331b、有効幅員10bの鋼6径間連続ラーメン2主鈑桁。下部工は場所打杭基礎による逆T式橋台2基、直接基礎で躯体高がいずれも30b前後の壁式橋脚5基。
技術提案のテーマは▽コンクリート構造物(下部工)の施工時における品質管理に関する留意点と対応策▽切盛土工(品質管理、出来形管理、安全管理等)における受発注者双方の生産性向上(ICT活用等)に資する技術提案−。
関連して富谷JCTのフル化も事業採択を受け、具体化へ検討が始まった。成田高架橋でループする形状のUターンランプ橋新設を想定しており、橋梁検討業務の委託先を簡易公募型プロポーザルで選定中。
提供:建設新聞社