一般社団法人全国クレーン建設業協会福井支部(奥村高志支部長)は7日、福井市中央のコートヤード・バイ・マリオット福井で、第11回通常総会を開催した。2023年度事業報告・決算、24年度事業計画・予算案など全議案を承認。
任期満了に伴う役員改選では、奥村支部長のほか、全役員の再任が決まった。
総会の冒頭、挨拶に立った奥村支部長は、2024年問題や残業規制など業界が抱える課題に触れ、「クレーン移動による回送時間の問題については、他県では実働6時間、回送2時間を実現している事例もあり、福井でも広く情報を発信していくことが重要」と指摘。「担い手の確保や労働環境の改善に向け、引き続き会員の皆さんと一丸となって活動していきたい」と一層の協力を呼びかけた。
24年度事業計画では、会員の利益を追求しつつ、行政ならびに関係業界団体とも連携を図りながら、公共の利益にかなう事業を展開していく、として、▽組織の強化 県内クレーン業者への協会加入促進▽移動式クレーン運転士安全衛生教育の推進等による労働災害の撲滅▽コストに見合う価格での受注推進 業者間の価格の安定▽コンプライアンス(法令遵守)の徹底▽担い手確保の推進▽「災害時緊急出動協定」締結の推進―に取り組むと盛り込んだ。
役員の方々(敬称略)
■支部長
奥村高志 オクタケ
■副支部長
向川康隆 米原商事
定方修司 定方モータース
■理事
西尾等 港屋重機建設
■監事
中川信 ナカガワ