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北陸工業新聞社
2024/06/14

【新潟】9機能の追加など検討/大和地域医療C構想案/南魚沼市

 南魚沼市は13日、11月に開設する大和地域包括医療センターの移転などを盛り込んだ構想提案書(素案)を、社会厚生委員会で示した。
 それによると、地域住民を支え「成長し続ける異包括医療センター」を目指すとともに、必要とされる事業を住民と一緒に考え、▽受診する▽生活する▽相談する▽充実する▽交流する−の5項目を柱として保健や福祉分野の機能も充実させることを移転のコンセプトに据えた。
 機能面では、今年11月の開業時に設置するゆきぐに大和診療所、ゆきぐに訪問看護ステーション、ゆきぐに大和ホームケアステーション、地域医療連携室、認知症疾患医療センターに加え、新たに看護小規模多機能型居宅介護、地域包括支援センター、通所リハビリテーションセンター、多目的ホール、キッチンスタジオ、地域の活動拠点、憩いの場(足湯等)など9機能の追加を検討。新健診施設との連携などによる住民同士の交流促進を図るとともに、交通拠点としての役割も想定する。他方、一定の交通手段を整備しても通院が難しい住民のため、周辺に同様の境遇の住民と支え合って生活できる環境の整備も検討する。
 施設規模や場所は未定。規模については地方公営企業としての経済的合理性も勘案し、財政的な負担が課題にならないよう留意する必要があり、運営面の効率化も図りつつ、検討を進めていく考えだ。現時点では2027年中の移転を想定している。
 既存のゆきぐに大和病院の施設老朽化や新機能の追加、現在地での建て替えでは高コストになることなどを勘案し、浦佐地域内に新築移転する。
 林茂男市長は、6月定例会の所信表明で「諮問機関として市民代表を加えた運営協議会の準備会を立ち上げ、頂いた意見を基に基本構想の検討を重ねている」と報告するなど、地域住民と一緒に施設を作り上げていく姿勢を示した。

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