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日刊建設タイムズ社
2024/06/13

【千葉】西側敷地に施設集約/校舎延べ床面積8000uを想定/宮田小学校建て替え/市川市

 市川市は宮田小学校の建て替えについて、2026年度の着工、29年度の供用開始を目指している。新校舎の合計延べ床面積は約8000uの想定。新築する建物は全て西側敷地に集約。飛び地となっている東側敷地については、敷地西側の民有地との交換も視野に入れ、さら地とする予定。工事では、敷地内南側のプールや特別教室棟などを解体した後、跡地に屋内運動場、給食室、放課後教育施設、地域ふれあい館、防災倉庫を含む新校舎を建設。新校舎に機能移転した後、管理教室・屋内運動場棟と教室棟を解体する。
 宮田小学校は、新田4―8―15ほかに所在。敷地面積は、西側敷地6395・57u、東側敷地1018・78u。西側敷地は、西側に市道0119号、東側に市道5073号が接道している。
 現校舎の延べ床面積は合計5589・58u。1959年に教室棟、61年に屋内運動場棟、73年に特別教室棟を建設した。市内の小中学校で築年数が最も古く、公共施設個別計画に沿って建て替えを進める最初の学校となっている。
 新校舎は、普通教室20室、特別教室10室、学校教育施策に用いる教室7室、管理関係室10室以上を確保する。また、放課後保育クラブ、放課後子ども教室、地域ふれあい館、防災倉庫との複合化を図るが、それぞれ小学校とは独立して運用できるよう計画する。
 屋内運動場は、地域開放や避難場所として利用することを見据え、アクセスしやすい低層階に配置。外部からの直接の出入り口を設け、独立した利用を可能とするほか、災害停電時にも冷暖房設備、照明、コンセントを使用できるようにする。
 給食室はHACCP方式に沿った自校方式とし、1日あたり600食程度の調理を想定している。
 プールは建て替えに際して廃止する。水泳授業については、民間施設や拠点校を活用して継続する。
 東側敷地と民有地の交換方法に関しては、地権者と協議を進めており、設計に反映可能な段階で土地交換ができた場合には当該土地を含めた計画とする。
 12日に「宮田小学校建替工事基本設計・実施設計業務委託」の事後審査型一般競争入札を公告した。1月改訂の建て替えに関する基本計画に基づき、宮田小学校の新築、外構・校庭整備、既存建物の解体に関する設計などを行う。21日から24日まで入札書の提出を受け付け、25日に開札する。委託期間は2026年1月30日まで。
 参加資格要件は、入札参加業者適格者名簿に建築関係建設コンサルタントで登載され、過去15年間に小・中・義務教育学校の新築、増築、改築、建て替えの設計積算業務を元請けとして完了した実績を有することなど。
 業務概要は、設計条件などの整理、諸条件の調査、関係機関との打ち合わせ、基本・実施設計方針の策定、基本・実施設計図書の作成、概算工事費の検討、委託者への説明、透視図の作成、解体工事の図面作成、地質・土質調査、石綿含有建材など調査、ダイオキシン類など調査、PCB調査など。
 基本設計業務の成果物を25年2月28日まで、工事費概算書を同年8月31日までに提出する必要がある。
 設計に当たっては▽健康的な学習環境の確保▽ZEBの認証▽耐震安全性について構造体U類、建築非構造部材A類、建築設備乙類、重要度係数1・25の確保▽コスト縮減と工期短縮▽カーボンニュートラルやZEBを体感できる環境学習計画の作成▽3案程度の全体デザインの作成▽バリアフリーへの対応――に留意する。k_times_comをフォローしましょう
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