日本工業経済新聞社(群馬)
2024/06/13
【群馬】2024年度主要事業を示した
県上信自動車道建設事務所(市川通利所長)は、2024年度の主要事業概要を示した。吾妻東バイパス2期工区で、上信奥田橋下部工工事や地盤改良工および函渠工などをそれぞれ7月〜8月に一般競争入札で公告する。吾妻東バイパス工区では、深沢橋上部工架設工を8月ごろに公告する。また、長野原嬬恋バイパス工区については本年度内に初弾工の発注を目指す。
【吾妻東バイパス2期工区】
箱島ICから植栗・中之条ICまでの約7kmで事業を推進している。
東吾妻町奥田地内で上信奥田橋の初弾工となるP1、P2橋脚およびA2橋台工事を行う。同橋は橋長165m、幅員11・48mの鋼3径間連続少数鈑桁橋。P1とP2はともに張り出し式橋脚となり、P1は高さ22・5m、幅7mの直接基礎で建設する。P2は高さ25mの幅7m、基礎は場所打ち杭で整備する。A2は逆T式橋台の高さ10m、幅11・48m、基礎は場所打ち杭となっている。設計は長大(東京都中央区)が手掛けた。
上信新巻橋は東吾妻町新巻地内にある橋長59m、幅員11・49mのPC2径間連結コンポ桁橋。上部工をトラッククレーン架設で計画している。ダイヤコンサルタント(東京都千代田区)がまとめた。
このほか、新巻地内と奥田地内で地盤改良工や函渠工を行う。
【吾妻東バイパス工区】
植栗・中之条ICから厚田ICまでの約6kmが事業区間。東吾妻町川戸地内で深沢橋の上部工架設工事を行う。同橋は橋長36m、幅員10・5mの単純PCコンポ桁橋。工法は架設桁架設となる。設計はエイト日本技術開発(東京都中野区)が手掛けた。
また、川戸地内では、函渠2基を新設する。2基の規模は◇深沢1号=高さ8m、幅16・6m、コンクリート量445立方m◇深沢2号=高さ12m、幅14・8m、コンクリート量2049立方m−となっている。設計は技研コンサル(前橋市)がまとめた。函渠工や道路改良工を予定している。
同町岩井地内では、2基の函渠工事を行う。函渠の規模は◇岩井16号=高さ4・6m、幅5・4m、コンクリート量628立方m◇岩井17号=高さ6・8m、幅5・8m、コンクリート量492立方m−。設計は大日本ダイヤコンサルタント(東京都千代田区)が担当した。
【長野原嬬恋バイパス工区】
長野原町与喜屋地内から嬬恋村鎌原地内までの約8・5kmが事業区間となっている。地元説明会を開催後、用地測量業務などを実施し、用地の取得、工事発注を行うとしている。