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滋賀産業新聞
2024/06/14

【滋賀】彦根市 図書館中部館の整備事業

 彦根市は、小泉町地先の「旧ひこね燦ぱれす」施設に大規模改修および増築を行い図書館化する「(仮称)図書館中部館」整備事業について、昨年8月に公募型プロポーザルで坂茂建築設計(東京都世田谷区)に委託し6月末完了見通しの基本設計コンサル業務の後、実施設計を委託する意向で先ごろ開会の6月市議会に25年度までの債務負担行為で総額7516万7000円の実施設計委託料を含めた補正予算案を上程。7月1日までの補正予算可決後、8〜9月にも実施設計を入札もしくは随意契約いずれかの手法で委託する方針。25年度の実施設計完了後は積算・金額調整を進め、順調にいけば26年度当初予算に事業費措置し、現時点では大規模改修・増築工事を一括で施工者選定し、決定後初弾工事に着工、3ヵ年で建物および内外部の整備を進め、28年度に図書館中部館として供用開始したい考え。整備手法は決まっておらず分離発注の従来方式などから最適手法を検討中だが、デザインビルド方式は検討の結果、採用を見送った。
 6月市議会で審議中の補正予算案には、(仮称)図書館中部館の実施設計に2ヵ年を要することから、25年度にかけて執行するにあたり、24年度中に業者選定を行い契約する必要があるとして、(仮称)図書館中部館整備事業費(実施設計委託業務)6932万2000円の24〜25年度債務負担行為補正と、(仮称)図書館中部館整備事業設計等委託料584万5000円(24年度分)をそれぞれ計上。債務負担と当年度分を合わせた計7516万7000円が実施設計委託料予算となる。
 23年度8月の(仮称)図書館中部館整備工事基本設計委託業務委託候補者選定公募型プロポーザルでは応募8社から「彦根屏風をイメージしたW製CLTルーバーにより既存施設を包む構成で木質化を高度に実現、改修計画でありながら既存建物の印象を大きく変える」として高評価を得た坂茂建築設計案を選出し、6月28日まで委託中。23年度は当初予算に23〜24年度の2ヵ年で基本設計を行うための債務負担行為・限度額2059万2000円を設定し、当年度分211万2000円で基本設計プロポーザル審査委員会や建築設計検討委員会を開催した。
 図書館整備基本計画を見直し「(仮称)図書館中部館」として整備するのは、91年に整備されたRC造2階建、延2267平方b規模の「旧ひこね燦ぱれす」(小泉町648―3)。修繕計画では、既存棟を大規模改修すると共に524平方b規模の増築棟を整備することで、計延2791平方b規模の図書館化を計画。改修・増築整備の概算工事費約14億円(税込)は24年度策定の都市再生整備計画(南彦根駅周辺地区)第2期計画に位置付けることで国庫補助を活用し、市費負担は約5億6000万円を試算。
 計画策定経過の概算では、建築改修工事(2267平方b)4億1062万円、増築工事(524平方b)3億1440万円、昇降機設備工事(改修1基、増設1基)5951万円、電気設備工事(2267平方b)8135万円、機械設備工事(2267平方b)2億2555万円、外構工事(3030平方b)3027万円、家具工事(2791平方b)1億5450万円を合わせ初期整備費は12億7620万円(税抜)を想定し、この他設計(基本・実施)1億3000万円、工事監理4200万円―等を試算。なお、ひこね燦ぱれす図書館化調査検討業務担当は、八千代エンジニヤリング。23〜24年度の2ヵ年で基本設計、24〜25年度の2ヵ年で実施設計を行い、26〜28年度に大規模改修および増築を行い、28年度開館する見通し。

提供:滋賀産業新聞