6月補正予算案に設置経費106万計上
松本市は、松本パルコや井上百貨店が2025年に閉店することを受け、中心市街地のあり方を議論する「中心市街地再設計検討会議」を設置する。6月補正予算案では、関連経費として106万円を盛り込んだ。
同会議は、JR松本駅周辺から松本城に至る「中核エリア」について、再活性に向けた指針や見取り図をまとめるもの。座長は松本商工会議所の赤羽眞太郎会頭、座長代理は清泉女子大学の山本達也教授が務める予定。委員は、商業・サービス業、交通、観光、宿泊、都市計画などの代表者ら10人程度で構成する。
補正予算案の可決後、同会議は7月中にも設置する見通し。各種団体から寄せられた意見やワークショップなどで寄せられたアイデアを踏まえ、24年度中に提言をまとめ、臥雲義尚市長に提出する。
松本市の中心市街地を巡っては、松本パルコが25年2月、井上百貨店が25年3月に閉店することを発表している。松本パルコは公民連携での後利用を構想するも、24年4月に協議が頓挫したため、中心市街地の空洞化が懸念される。JR松本駅周辺においても、昭和の区画整理事業から40年以上が経過し、当時の建物が更新時期を迎えている状況。
新庁舎建設は議会で24日提示
市街地再活性に関連し、市役所新庁舎の建設は、6月24日の議員協議会での協議を予定する。臥雲市長は、当初の分散型市役所構想の見直しを行い、各部局はバックオフィスとして東庁舎敷地に一体的に整備する方針を23年12月の議員協議会に提示。当時は市長選が控えていたため継続協議となったが、24年3月の市長選挙では、この方針をもとに「集まる市役所から、身近で寄り添う市役所へ」を公約に掲げて再選した。
提供:新建新聞社