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　南相馬市が整備する小高区川房地区の複合型園芸施設は今年度、造成測量設計と建築設計を実施し、造成工事の着手を目指す。両業務の発注方法を検討中で、夏以降の契約を予定している。
　小高区の営農再開と居住者数の回復が滞っていることから、基盤整備事業が行われておらず、まとまった用地が確保可能で、近隣にスマートＩＣの整備が予定されている川房地区に農産物加工施設（4285�u）と育苗施設（1674�u）で構成する複合型園芸施設を整備する。整備用地は約2万6250�u。
　2025年度は造成の進捗に合わせ建築工事を実施。同年度内の完成を目指す。
　概算事業費は土地関連で取得費4200万円、測量・設計費6620万円、造成工事費4億1980万円。建物関連で育苗施設は設計費2340万円、機械費2億3970万円、工事費3億7460万円。農産物加工施設は設計費1億3280万円、機械費11億2920万円、工事費29億3260万円で合計53億6030万円を見込んでいる。
　育苗施設は年間500〜600万本の野菜苗を生産し、施設運営者の営農のほか地域農家への販売も行う。農産物加工施設は製造量年間2000ｔ。カット野菜や業務用野菜等を製造する。新規雇用者数は60人程度を見込んでいる。