県土整備部は、県外業者を対象にした建設工事「簡易評価U型」総合評価の試行実施要領を策定。県建設業協会など各関係機関に対し、今月7日以降に施行したと、通知文を送った。県内に営業所や工場を構え、雇用や経済に貢献している県外事業者を優遇する。
県産業振興条例を受けて、県内進出企業の安定的な雇用と新たな企業誘致につなげ、産業の振興を図る狙い。
新入札方式の落札決定方法は、現行の県内向け総合評価をベースに、工事成績は近隣府県に拡大して評価。県内産業振興への貢献度は、評価項目「営業所の所在地」2点を新設し、県内営業所と工場の有無を評価する。また、受注額減点は、受注件数「4×(1―県工事受注件数/2)」で効かす。
同部県土総務課の説明によると、当面の試行案件は「鋼橋工事」と「機械器具設置工事(ポンプ設備工事)」各工種に限定。来年度以降は本年度の試行結果を踏まえて拡充を検討する。
今夏発注の国道180号福長―菅沢工区のメタル橋への初適用が見込まれ、今秋発注の水貫川排水機場ポンプ設備も対象となりそう。
日刊建設工業新聞