京都府流域下水道事務所は、桂川右岸流域下水道雨水対策事業の一環で整備する接続施設について、残る南幹線接続施設の工事を見据え、設計や測量、調査を進める。
同事業では、雨水を貯留し浸水被害の軽減を図るため、地下に雨水を貯留するいろは呑龍トンネル(北幹線・南幹線)と、最下流の洛西浄化センター内に呑龍ポンプ場をこれまでに整備し供用。
雨水を一時貯留するため、貯留量1万9500m3の調整池(縦66m×横61m×深さ6m)を呑龍ポンプ場の東側隣接地に令和5年度末に整備。また呑龍ポンプ場の現在2台が稼働する排水ポンプの隣に揚水ポンプ(揚水能力5m3/s)1台を整備した。
これらに加え、関係する京都市、向日市、長岡京市は水路が溢れる前に取り込む流入施設と呑龍トンネルまでの管渠を整備し、府は市が整備した管渠と呑龍トンネルをつなぐ接続施設を整備する。
接続施設については11ヵ所(寺戸−1接続施設、寺戸−2・寺戸−3接続施設、洛西・寺戸−4接続施設、石田川接続施設、和井川接続施設、前小川(まえこがわ)接続施設、五間堀川−1接続施設、五間堀川−2・3接続施設、五間堀川−4接続施設、五間堀川−5接続施設)のうち、令和5年度末に完成した五間堀川−2・3接続施設など8ヵ所の整備が完了。今後、前小川接続施設(向日市上植野町北淀井)、五間堀川−1接続施設(長岡京市馬場北石ケ町)、五間堀川−4接続施設(長岡京市勝竜寺西川原田)の3ヵ所を整備する。
前小川接続施設は、令和6年3月開札で吉村建設工業(京都市中京区)が落札。工期は令和7年3月25日。
五間堀川−1接続施設は詳細設計、用地測量、物件補償調査、五間堀川−4接続施設は土質調査を令和6年度に進める。
なお、五間堀川−1接続施設については、令和6年4月開札で土質調査を内外エンジニアリングに委託。工期は令和6年7月31日。
五間堀川−4接続施設については、令和6年1月開札で詳細設計を日本工営に委託。工期は令和6年9月30日。