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　金沢市議会６月定例月議会が１１日に開かれ、村山卓市長は市政概況と、提出議案の大要を説明した。
　村山市長は市立病院の再整備に関し、先月２３日に開催された国有財産北陸地方審議会において、平和町公園（平和町２丁目地内／敷地面積９２４４・２５平方メートル）を市立病院用地として売却する方向で了解が得られたことから「今後、基本計画の策定に鋭意取り組むとともに、北陸財務局と用地取得に向けた協議を進めていく」と述べた。
　都市づくりの面では、金沢駅東から片町に至る都心軸について、村山市長は先月、都市再生緊急整備地域準備協議会の第１回会議を開催したことを説明した上で「引き続き、議論を深めながら、緊急整備地域としてのエリアと、開発の考え方や求められる機能などを盛り込んだ地域整備方針の素案を作成し、国による早期の指定を目指していく」と語った。
　さらに、片町四番組海側地区の法定再開発事業が市の都市計画審議会で承認され、県との協議を経て、早ければ来月にも都市計画決定を受けることにも触れ、「今後取りかかる基本設計と事業計画の策定を積極的に支援し、都心軸のにぎわい創出につなげていく」と強調した。
　今回提出した補正予算案のうち、都市整備・土木関係では国庫補助の増額決定を受け、観音町通りの無電柱化にかかる修景工事や、夜間景観の創出に向けた金沢駅地下広場などのライトアップにかかる実施設計などに着手。福祉健康関係では第９期介護保険事業計画に掲げた高齢者施設の整備を支援していくとした。