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日刊岩手建設工業新聞社
2024/06/12

【岩手】盛岡市 新学校給食センターの整備へ調査 プロポで最優秀提案者選定

 盛岡市は、新たな学校給食センター整備に係る調査業務委託の委託先について、公募型プロポーザル方式により審査した結果、最優秀提案者に日建設計総合研究所を選定した。市は今回の調査業務の結果を基に、整備用地や施設数、整備スケジュールなどを盛り込んだ「第三次学校給食施設整備実施計画」を策定する方針だ。

 盛岡市立小中学校の学校給食については、市学校給食センターが供給する17校のほか、玉山学校給食センターが提供する8校、自校方式28校、自由選択方式(ランチボックス)10校となっており、全ての小中学校で完全給食を実施している。

 ただ一部の中学校では、ランチボックスを利用せず、弁当を持参する生徒もいるため、「全員に同じ給食が提供される方式」での完全給食実施に向けて新たな学校給食センター整備を計画している。
 また自校式の調理場や玉山学校給食センターの老朽化も指摘されていることから、将来的にも新たな学校給食センターからの給食提供に移行する必要があるとしている。

 市の第二次学校給食施設整備計画では、(仮称)盛岡学校給食第二センターと同第三センターの整備を予定。市有地での未利用土地や国有地など建設候補地についても幅広く検討を行っている。市は、25年度を初年度とする第三次学校給食施設整備実施計画を策定することもあり、今回の業務では児童・生徒数の将来推計を踏まえ、施設数についても検討することとしている。

 新たな学校給食センターの対象校は、学校給食センターから供給を受けている17校と、24年度末に閉校となる生出小学校を除く45校となる。
 今回の業務では、第二、第三給食センターを個別に整備する場合、または集約して整備する場合について、それぞれ候補地ごとに費用の試算などを行って比較検討する。候補地については、土地用途や必要面積などの条件により、5カ所程度を選別し提案することになっている。市によると、供給能力は第二給食センターが5000食程度、第三給食センターが5500食程度、集約した場合は1万500食程度を想定している。スケジュールや費用の検討に当たっては、PFI方式と従来方式に分けて、それぞれ整理することになっている。
 今回の業務の委託期間は10月31日まで。

提供:日刊岩手建設工業新聞