大阪府が3月に再公告したPFI手法(BT方式)による府営堺宮山台4丁第3期住宅民活プロジェクトの一般競争入札に、東レ建設を代表企業とするグループのみが参加した。今後入札参加資格と提案内容について審査し、7月2日に落札者を決定する。順調にいけば、9月議会での承認を経て、10月下旬に本契約を結ぶ。
入札参加グループは東レ建設の他、遠藤剛生建築設計事務所、関電不動産開発、大勝建設、中林建設で構成。プロジェクトでは、宮山台第4住宅(1〜5号棟、7〜9号棟、12〜14号棟、集会所)を府営住宅整備用地、宮山台第2住宅(1〜5号棟、7〜8号棟、集会所)を活用地とし、新たな府営住宅と民間施設を整備する。
府営住宅整備用地のうち、建て替え住宅整備区域では、現存する1〜5号棟と7〜9号棟の解体・撤去を行い、新しい府営住宅と集会所を整備する。府営住宅は2DKが55戸、3DKが74戸など計140戸を想定。高さは6階建て以下とし、住宅には車いす常用者が居住する世帯を対象とした住宅も計5戸設ける。
外構整備区域では、12〜14号棟と集会所を解体・撤去し、外構整備を行う。また、府営住宅整備用地内に、駐車場や広場、自転車置き場などを整備する。
活用地には民間施設を整備する計画で、一戸建て住宅を整備する場合は、1区画当たり120平方b以上のZEH住宅の他、駐車場、付帯施設を設ける。一戸建て住宅以外の民間施設を整備する場合は、地域住民の多様な交流や関係性の創出、生活支援サービスの充実などに貢献する施設を整備する。
27年9月に本移転と府営住宅の供用を開始。府営住宅整備用地は28年度に府に引き渡す。活用地の整備は27年度中に敷地をPFI事業者に引き渡す。民間施設の整備については、府営住宅の整備後速やかに実施する。
所在地は堺市南区宮山台2丁、4丁。事業区域面積は約3・97f(府営住宅整備用地約2・31f、民間施設活用地約1・66f)。
同事業のアドバイザーは地域経済研究所が担当した。
提供:建通新聞社