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秋田建設工業新聞社
2024/06/11

【秋田】浮体式洋上風力実証事業に秋田県南部沖の事業を採択/NEDOのグリーンイノベーション基金

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、グリーンイノベーション基金「洋上風力発電の低コスト化プロジェクト」(GI基金)の「フェーズ2」に係る浮体式実証事業の公募に関し、本県南部沖事業を含む2事業を採択した。採択された事業は「低コスト化による海外展開を見据えた秋田県南部沖浮体式洋上風力実証事業」と「愛知県沖浮体式洋上風力実証事業」。NEDOの支援規模は約850億円で、事業期間は6年度〜12年度。

 本県南部沖(由利本荘市及びにかほ市沖海盆エリア)は、昨年10月に実証海域として選定。公募では、選定された4つの実証海域の中から1カ所を選択し、事業計画を策定することが求められていた。

 採択された本県南部沖の事業は、丸紅洋上風力開発株式会社を幹事企業とする9者のプロジェクト。「低コスト化による海外展開を見据えた秋田県南部沖浮体式洋上風力実証事業」として風車2基、出力は15MW超で浮体形式はセミサブ型を計画している。

 洋上風力発電の低コスト化プロジェクトのフェーズ2は、フェーズ1の要素技術開発を踏まえ、浮体式洋上風力設備の将来的な大量生産に向け、コスト低減を図ることを目的としている。10MW以上の大型風車を用いた実海域での実証事業を行うことで、早期のコスト低減を実現し、浮体式洋上風力の社会実装を図り、日本の洋上風力産業の競争力強化を目指す。

 採択を受けて佐竹敬久知事は、「着床式に続き、浮体式においても全国に先駆けた導入を推進する大きな弾みとなる。県としても事業実施を最大限支援し、県内企業が実証段階から参画できるよう積極的に取り組む」とコメントを発表した。

提供:秋田建設工業新聞社