トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日刊岩手建設工業新聞社
2024/06/10

【岩手】奥州市 メイプル アセットマネジメントプラン設計の候補者を選定

 奥州市は、水沢横町のメイプルについて、アセットマネジメント(AM)プラン設計について民間提案により公募した結果、Keeyls鰍候補者に選定した。今回のAMプラン設計は、メイプル東館(鉄筋コンクリート造陸屋根地下1階付5階建て延べ床面積1万9638.06平方b)が対象。委託期間は6〜8月頃で、契約締結から3カ月以内としている。

 メイプルは現在、市直営で管理し、地下1階に入居している公的機関等の事業運営のほか、市が主催・共催する展示などの事業を1階フロアで実施。今後は、AMを行う民間事業者との連携を図り、施設の価値を向上させた上で民間譲渡を目指す構えでいる。

 今回のAMプラン設計は、メイプルについて民間のノウハウや資金等を用いて賑わい創出の拠点として再生・活用するとともに、将来の民間譲渡を実現するために実施。
 市が掲げるビジョン(水沢市街地の賑わい創出)を実現するためのコンセプト(ドラフト。産学官連携による課題解決型人材育成プログラムの構築と学びの場の提供)および当該コンセプトを実現するためのプランを設計する。

 AMプラン設計について公募した結果、Keeylsを候補者に選定。同社の得点は525点、得点率は65.625%だった。
 同社の提案を見ると、活用コンセプトに「モノの拠点からヒトの拠点へ」を掲げる。中長期的にメイプルが果たす役割には、@奥州市の人的資本向上A各地域のプロジェクト推進の交流の場B安定的なキャッシュフロー創出による財務収入C民間資金の活用−を設定している。

 具体的には、「奥州市の―」が、市民のスキルや知識・ノウハウ向上に貢献するコンテンツを提供。「各地域の―」では、コワーキングスペースや大規模会議室により市内外の人々が交流する場とする。
 「安定的な―」については、商業だけに頼らないテナント構成により、消費動向に左右されにくい賃料収入を享受。「民間資金の―」では、民間資金活用による奥州市負担の軽減と投資参加者によるメイプル活用へのコミットメントを内容としている。

提供:日刊岩手建設工業新聞