一般社団法人福井県建専連(田中猛雄会長)は5月30日、福井市手寄1丁目のアオッサで第13回定時総会を開催し、2023年度収支決算報告や24年度事業計画・収支予算案など全議案を承認した。
任期満了に伴う役員改選では、田中会長の留任が決まった。
定時総会のスローガンは、▽技能集団として前進し、責任施工協力体制を確立しよう▽建設業法を守り、適正な元下関係をめざそう―。
田中会長は冒頭の挨拶で、「高齢化した職人たちのリタイアが目立ってきており、若い技術者が入職してこないと、この先大変なことになる」と警鐘を鳴らしたうえで、「就職先として選ばれる建設専門工事業になるというのが我々の一番の命題だが、引き続き行政の支援もいただきながら、地道に取り組んでいくしかない」と指摘。参加者に対し、綿密な情報交換など、さらなる連携を呼びかけた。
今年度事業計画では、重点方針に(1)安心して使用してもらえる建築物の構築(2)その結果として、経営の安定と従業員を含めた生活基盤の確保―を掲げ、行動計画には、理事会の偶数月開会、勉強会(近畿地方整備局建政部、県土木部、設計監理協会、建築団体連合会など)、業界動向・建設施策への要望提案、研究・実施、建設技術フェア参加(高校生体験会)、建設産業ビレッジ、若手技能者・女子懇談会などを盛り込んだ。
総会の終了後には早速、再任された田中会長が中心となって、キャリアアップシステムや2024年問題、働き方改革、人材の確保・育成など、各業界が抱える課題について意見交換を行った。
役員の方々(敬称略)
■顧問
房川正巳 防水組合
■会長
田中猛雄 県室協
■副会長
広川幸則 鳶土工組合
(新)野村達生 塗装工業会
■監事
(新)田邉泰一 管工事業組合