建設新聞社
2024/06/06
【東北・宮城】ミラプロが仙台市泉区大沢に宮城工場建設
真空関連部品の製造・販売などを行っているミラプロ(山梨県北杜市須玉町穴平1100 津金洋之代表取締役)は、仙台市泉区大沢に「宮城工場」(仮称)の新築を計画しており、深松組の施工で本格着工する。設計はTATSUKAWA設計(山梨県昭和町)。
建設場所は仙台市泉区大沢3の2の1地内の敷地2万1490・33平方b。東京エレクトロンの旧仙台テクノロジーセンター跡地となるところ。
計画ではここにS一部CFT造2階建て、延べ1万2259・80平方bの工場を建設する。宮城県内の製造拠点を設けるのは今回が初で、この工場で半導体製造装置組み立てを請け負う計画だ。
今回の工場計画についてミラプロの関係者は「弊社社長が東北大学の出身であり、お世話になった仙台に人一倍思い入れがあり、長年この地に製造拠点を設けることが夢だった。本格着工を迎え喜びを感じており、これから地元雇用等の施策も進め、仙台の地域経済発展に寄与していきたい」と話している。
半導体需要が拡大し国内で関連する工場が多く建設されている中、宮城県内では大和町に本社工場を置く東京エレクトロン宮城が「第3開発棟」を建設しているほか、昨年大衡村に進出を発表したSBIホールディングスと台湾の半導体ファウンドリ大手のPowerchip Semiconductor Manufacturing Corporation(以下PSMC)の大型工場建設が控えるなど、その動きはますます活発化している。PSMC立地に至っては、宮城県が半導体関連産業の振興に向けて「半導体産業振興室」を設置、仙台市も6月1日付で「半導体関連産業担当課長」を設置するなど、地元行政も受け入れに向けた支援体制を整え始めている。
提供:建設新聞社