日本工業経済新聞社(群馬)
2024/06/06
【群馬】県館林土木事務所は主要事業を明らか
県館林土木事務所は休泊川の河川改修事業として、大泉町地内で計画する御蔵橋下部工基礎工事を支障物件の移設調整を進め、完了次第速やかに公告を予定するほか、護岸工事、赤地蔵堰改修工事の本体工事なども計画している。板倉町地内の谷田川の河川改修事業は、引き続き堤防補強工事や護岸補修工事を行う。明和町地内の新堀川導水路では、河床掘削工事や矢板護岸工事などを7月ごろから順次発注、浸水被害軽減を図っていく。
2019年東日本台風での浸水被害が発生した休泊川流域では、治水対策を加速させるため23年12月に休泊川、新谷田川および新谷田川放水路を特定都市河川および特定都市河川流域の指定を行ったことから、今後、流域のあらゆる関係者が協働した水害対策の取り組みを進めていく。
休泊川の河川改修事業としては、上流工区を延長2100m、下流工区を延長1700mと位置付けて事業を実施。設計は、いずれもコイデ(前橋市)が手掛けた。
24年度は大泉町城之内1丁目ほか地先で行う御蔵橋下部工基礎工事が主となり、河川改修に伴う大泉町道の御蔵橋付け替え工事に伴う下部工の切り回しなどを行いながらの工事となるため、左岸側下部工基礎(杭基礎 φ1m、L=47m、N=10本)の発注を予定している。設計業務は日本インシーク(東京都中央区)が担当した。
護岸工事では、大泉町西小泉4丁目地先下流工区で進捗を図るため、矢板(鋼矢板10H型、延長7mなど)による護岸工事を右岸の延長70mと延長80mの2区間でそれぞれ発注する。
赤地蔵堰改修では堰の本体工事を発注する。設計は八千代エンジニアリング(東京都台東区)が手掛けた。
このほかの主要事業は次の通り。
【谷田川河川改修事業】
板倉町下五箇地先で八間樋橋から合の川橋までの右岸約1700mにおいて浸透対策などを実施しており、引き続き築堤工事を行う。12月ごろ延長200mでの発注を予定する。設計業務は応用地質(東京都千代田区)が行った。
【新堀川導水路河川改修事業】
明和町大輪ほか地先で23年度に鋼矢板護岸を施工した区間延長50mについて、河道断面を確保するため残存する旧河道護岸を撤去し、コンクリート河床の設置工事を月内に発注する。このほか、河道断面を拡幅するため、鋼矢板(YL型)による護岸工を下流側へ延長65m延伸する工事も月末までに発注。設計業務はともに八千代エンジニアリングが担当した。また、鋼矢板護岸の表面を保護するためのコンクリート工事を延長212mで7月にも発注する。設計は日本工営(東京都千代田区)が手掛けた。
【舗装補修工事】
主要な舗装補修工事14カ所を順次発注していく。国道では、邑楽町篠塚地内の国道354号で舗装工事1000uを一般競争入札で月末までに公告するほか、1カ所を指名競争入札で発注する。県道については、明和町斗合田地内の一般県道斗合田岩田岡里線で舗装工事1500uを一般競争入札で7月ごろ公告。このほか5カ所でも発注を見込んでいる。