トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日本工業経済新聞社(埼玉)
2024/06/06

【埼玉】県、不調不落対策で合冊入札制度を継続

 県は不調・不落対策として位置付けている合冊入札を2023年度に14件(工事数28件)で適用した。「一定の効果があった」(総務部)としており、24年度も県土整備部などで適用を進める。総務部では、都市整備部など主要発注部局に制度を周知しており、今後は全庁的に広がりを見せていくことになりそうだ。 試行を開始した23年度適用の概要は別表のとおり。不調・不落の恐れのある工事として橋梁などの修繕や耐震補強、一緒に手続きする工事として舗装などの組み合わせが多かった。このほか橋梁の補修2件を組み合わせた案件もみられた。
 合冊入札では、2件の工事(設計書はそれぞれ作成)の入札を1件にまとめて執行する。入札後は2件の考え方に戻り、工事ごとに契約を締結する。総合評価方式では適用していない。
 過去の傾向から不調・不落の恐れのある「不人気工事」と、舗装工事などを抱き合わせにすることで、企業側の入札参加意欲を高める狙いがある。
 県発注工事の不調・不落発生率は▽20年度8・4%▽21年度7・5%▽22年度7・8%――と推移している(23年度は集計中)。対策としてこのほか、発注ロットの拡大や施工時期の平準化などに取り組んでいる。

提供:埼玉建設新聞