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秋田建設工業新聞社
2024/06/06

【秋田】日本サーモンファーム(株)・JR東日本との協議経て規模確定へ/八峰町のサーモン養殖中間育成施設

 日本サーモンファーム株式会社(青森県西津軽郡深浦町大字黒崎字小浜5−7、鈴木宏介代表取締役社長)は、八峰町八森字新浜田ほかにサーモン養殖の中間育成施設を建設、株式会社ホリエイ(深浦町)で建設場所である農地の整地を進めている。JR五能線の下を通る既存の農業用水路を活用するため、JR東日本との協議を踏まえて施設の規模を確定し、設計を詰める方針。

 中間育成施設は、海面で養殖する前にふ化した稚魚を30cm、500グラムほどに育てる施設。同社では昨年の大雨で深浦町の中間育成施設が被災しており、リスク分散も考慮し八峰町に施設を建設する。これまでは育成した稚魚を深浦町の施設から同町まで運搬していたが、施設建設により運搬コストの削減も期待できるとしている。

 建設地は泊川の南側にある農地44,148u(沈砂槽用地含む)で、付近にNTT八森電話交換所などがある。水源は泊川から確保し、施設規模は深浦町にある中間育成施設と同規模を想定。計画段階での事業費は10億円と試算している。

 また、JR五能線の下を通る既存の農業用水路を活用して配水路にすることから、東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)と今月中に協議を行う予定。協議結果などを踏まえて施設規模を決定し、八洲建築設計事務所(青森市)で設計をまとめる。

 なお、サーモンの養殖事業については、事業の拡大を見据えて県、八峰町、秋田県漁業協同組合、日本サーモンファームの4者で協定を締結している。

提供/秋田建設工業新聞