国土交通省岡山国道事務所は、時間外労働の上限規制などを定めた、物流業界のいわゆる「2024年問題」に対応するため、ドライバーの交代などに利用する中継拠点「コネクトパーキング岡山・早島」の整備を24年度から新規に事業化した。
本年度分の事業費として5000万円を計上。物流事業者のニーズを把握するなどの実態調査に加え、施設全体の規模や配置計画などの概略を示す設計にも着手する。
大学教授など有識者をはじめトラック協会や行政機関などの関係者を交えた検討会を3月に設立。整備候補地を早島インターチェンジ付近の国道2号沿い(岡山市南区箕島)とし、40マスの駐車場や中継作業スペース、休憩所(待機スペース)、トイレなどを整備する案を挙げた。また、民間事業者が整備・運営する付帯施設の建設なども視野に入れている。
中継拠点を利用した中継輸送には、「トレーラー・トラクター方式(ヘッド交換方式)」「貨物積み替え方式」「ドライバー交代方式」の3種類があるため、方式によっては必要とされる駐車場のマス数や大きさなども変わってくる。また、整備・管理・運営手法についてはPFI方式やコンセッション方式の導入も検討する。総事業費は30億円。
今後、実態調査や概略設計などに基づき、2回目の検討会を開催し、より具体的な整備案を協議するとともに、用地買収に向けた作業などにも取り掛かる。整備完了の時期などについては未定としている。
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提供:建通新聞社」