愛媛県公営企業管理局は、今治新都市第2地区に移転・新築する県立今治病院建設地の地質調査を松山地下開発(松山市)に委託した。今治市しまなみの杜1ノ2の敷地約2万8000平方b内で計5カ所のボーリング調査を実施する。調査内容は2025年1月をめどに作成するデザインビルド(DB)要求水準書(案)に反映させる考え。
新病院建設推進事業についてはDB手法により早期整備を推進するため、4月にDB導入アドバイザー業務を野村ヘルスケア・サポート&アドバイザリー(東京都千代田区)を代表者とする野村ヘルスケア・長大共同企業体に委託。要求水準書などの作成を開始している。
今後は地質調査を並行して進め、要求水準書(案)を25年1月までにまとめ、2月に医療・建築の専門的知識を有する外部有識者を含む検討会を開催して事業者の募集・選定手続きも含め決定する見通し。順調なら25年度の事業者選定(入札・契約)と設計着手、27年度の着工、29年度以降の完成を目指す。
新病院の病床については一般病床を現在の270床から240床に減らす一方、高度急性期病床は15床から21床に増やすなど、35年の圏域の医療需要推計と医療供給体制の状況に対応していく考え。休止中の精神科病床50床は廃止する。
提供:建通新聞社