県生コンクリート工業組合(堀川和夫理事長)は30日、さいたま市内のロイヤルパインズホテル浦和3階プラチナルームで第36回通常総会を開催した。2024年度事業計画を報告したほか、理事の定員を1人増員する議案などを審議。7件の議案すべてが原案通り可決され、新たに松原浩明氏が理事に就任した。
堀川理事長は総会の冒頭、全国の生コンクリート出荷量について「非常に厳しい状況が続いている」と報告。県内の出荷量は「中央エリアは前年度以上の数値を確保したが、県全体では前年度を下回った」とし、資材価格高騰などの不安要素を抱える中で「皆様にも一層のご奮闘を祈念申し上げる」と呼び掛けた。
総会では▽23年度事業報告・決算承認▽24年度事業計画・収支予算▽24年度経費の賦課・運営分担金徴収方法▽24年度役員報酬最高限度額▽定款の一部変更▽字句の一部修正委任▽役員選挙――の7件を議題とした。
そのうち24年度事業計画では、生コンの品質向上・安定に向けて、品質管理監査事業の一環として全工場へ厳格な監査を実施する意向を公表。また、講習会や技術情報の伝達を通じて、組合員の技術レベルを維持・向上させる考えを示した。
そのほか、1DAYPAVEなどコンクリート舗装の普及拡大、国土強靭化・防災減退対策における生コンクリートの採用に向けた県議会への要請活動などを推進する。
理事の定員数については、現在から1人分を増加して「19人以上22人以内」となるよう条文が変更された。
総会の後は第149回理事会を開催。現在の副理事長4人に加え、松原浩明氏、山本浩史氏が新たに副理事長となった。
その後、コンクリート主任技師および同技師の資格取得者を称えて表彰式を開催した。合格者は主任技師5人、同技師15人となっており、そのうち表彰式に参加した12人に表彰状が渡された。
提供:埼玉建設新聞