JR高槻駅南地区市街地再開発準備組合は、事業化検討パートナーの募集を6月6日に開始する。検討資金の立て替え、計画立案・事業化検討業務、権利者対応や事務局支援などを担う。2024年度中にパートナー候補者を選定し、25〜27年度に環境アセスメント手続きを進める計画。28年度に都市計画決定、29年度に組合設立認可、30年度に権利変換計画認可を受け、31年度以降の解体・工事着手を想定している。
対象地区はJR高槻駅南地区(紺屋町および白梅町の一部)で、事業区域面積が約2・9f、敷地面積は約1・5f。1979年に完了した市施行の「国鉄高槻駅前地区第一種市街地再開発事業」で整備されたグリーンプラザ1号館、2号館(大丸松坂屋)、3号館に加え、クロスパル高槻、三井住友信託銀行、郵便局、JR店舗を事業区域として再々開発を検討している。
各施設の規模は、グリーンプラザ1号館が鉄筋コンクリート造地下1階地上6階建て延べ1万8862平方b、2号館が鉄骨鉄筋コンクリート造地下3階地上6階建て延べ3万6052平方b、3号館が鉄筋コンクリート造地下1階地上5階建て延べ1万0564平方b、クロスパル高槻が鉄骨鉄筋コンクリート造地下2階地上9階建て延べ1万0660平方b、三井住友信託銀行が鉄筋コンクリート造4階建て延べ1046平方b、郵便局が鉄筋コンクリート造地下1階地上3階建て延べ3793平方b、JR店舗が鉄骨造平屋311平方b。
施設の老朽化や空き店舗の増加によるにぎわいの低迷が顕在化したことから、72件の地権者により再整備に向けた検討を2016年に開始した。同年11月に当該地区の今後の在り方に関する検討会を発足し、21年7月に再整備に向けた調査・検討を実施するため、JR高槻駅南地区まちづくり協議会を設立。再々開発事業として具体的に検討していくための準備組合を今年2月に設立した。
事業化検討パートナーの募集では、参加意向の申し込みを6月6〜26日に受け付け、応募資格審査、プレゼンテーションを経て、25年2月ごろに基本協定を締結する。
応募資格は、主に「過去10年以内に住宅・商業・業務・ホテル機能を含む延べ床面積5万平方b以上の複合施設の発注あるいは販売、管理・運営をした実績」「過去10年以内に事業完了もしくは事業中の市街地再開発事業で事業協力者または施行者、参加組合員、特定建築者としての参画実績が3地区以上」を有する者としている。
※事業区域予定図は建通新聞電子版に掲載中
提供:建通新聞社