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日本工業経済新聞社(群馬)
2024/06/04

【群馬】県富岡土木事務所の24年度主要事業概要


県富岡土木事務所(米山智雄所長)は、2024年度の主要事業概要を示した。西毛広域幹線道路安中富岡工区整備は、富岡市上高尾地内で盛土工などを行う。同事務所は主要地方道前橋安中富岡線から北上した1600m区間の整備を担当している。このほか、下仁田町南野牧地先の道平川ダムの上流においては、貯砂ダム1基の本体工事に着手する。
西毛広域幹線道路安中富岡工区整備は24年度、盛土工のほか横断排水管布設工やため池設置工、用排水路工を行う。設計はアマネックス(前橋市)が手掛けた。
盛土工は、同事務所が整備を担当する区間のほぼ中央部にある富岡市清掃センター(上高尾187−1)西側に設置する(仮称)山寺入橋から安中市方面に約100m向かった箇所(1号谷)と、そこからさらに安中市方面に約150m向かった箇所(2号谷)で施工する。2カ所ともに施工延長は100mで、盛土高は1号谷が約10m、2号谷でついては約15mとなる。
横断排水管はφ1100oのハウエル管を延長130m布設する。布設に当たっては約130立方m掘削を行う。
ため池設置工と用排水路工は、上高尾交差点から約500m安中市方面へ向かった箇所で施工。機能補償として整備するため池は面積約300u、貯水量は約360立方mの規模となる。護岸は約240uのブロック積みで整備する。取水ゲートにはφ300oの台付コンクリート管の布設を行う。
用排水路工については◇U型水路(500o×500o〜800o×800o)=約110m◇ボックスカルバート(600o×600o)=約50m◇U字溝(300o×300o)=約200m◇現場打ち水路(3面)=約40m−を整備する。
貯砂ダムは新道平川橋から約200m下流に向かった位置に整備。概略設計段階においては堤長約50m、堤高約10mの規模を想定している。規模など整備内容はアコン測量設計(前橋市)が上半期までの履行期限で進めている詳細設計で検討中。
貯砂ダムは貯水池(荒船湖)への上流からの土砂流入を防ぎ、貯水池における洪水調節容量および利水容量の適切な配分の確保を図ることを目的に新設する。
また、砂防整備や鏑川の嵩上げ、蚊沼川放水路整備など河川整備に取り組んでいく。
このほかの主要事業は次の通り。
【滝の入沢砂防堰堤工事】
下仁田町下仁田地内で施工。下仁田町役場(下仁田682)の北側を南北に流れる滝の入沢に1基新設する。堤長42m、堤高9m、コンクリートボリューム940立方mの鋼製スリット付き透過型砂防堰堤を築造。堰堤は約700uの一般型枠により整備する。鋼製スリットの鋼材重量は約9・1tとなる。設計は都市開発設計(前橋市)が手掛けた。
【県道金井小幡線対策工事】
甘楽町天引地内の甘楽スマートインターチェンジ東側で計画。22年度に路面の変状や法面からの湧水が見られたため、23年度から観測を開始した。24年度は観測結果を踏まえ対策工を検討する方針としている。
【国道254号横間工区測量設計】
下仁田町南野牧地内で行う。天神橋付近を起点に西へ向かった約400m区間を対象に、線形改良に向けた縦横断測量と道路設計を実施する。線形改良は視距の確保と事故防止を目的に行う。