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北陸工業新聞社
2024/06/04

【富山】秋にも性能水準策定/県ウェルビーイング住宅/第2回検討委

 富山県の第2回「富山型ウェルビーイング住宅(仮称)」検討委員会が5月31日、富山市の県防災危機管理センターで開かれ、断熱・気密や省エネルギーなどの性能水準や推進方策の素案が示された。今秋にも最終案を策定する。
 県カーボンニュートラル戦略に基づき、県の地域特性や住宅の特徴を踏まえ、県独自基準の住宅を新たに定めるもの。省エネや断熱性能が高く、環境や健康に優しい同住宅の普及拡大を図る。
 性能水準の素案によると、住宅新築で(1)標準(2)推奨(3)チャレンジ−の3段階を設定。基本項目では、断熱性能が(1)0・48(2)0・34(3)0・23で、国の省エネ基準やZEHを上回る数値とした。レジリエンス性能は(1)耐震等級1相当(2)同2(3)同3で、太陽光発電は(2)、(3)で必須。いずれも気密性能が1平方メートル当たり1平方センチ以下、県産材の利用が1立方メートル以上とした。配慮項目は、▽高効率給湯器▽蓄電池▽蓄電池▽∨2H▽HEMS▽再エネ熱利用▽景観・周辺環境▽伝統技術−のうち2項目以上を選択する。
 既存住宅の改修については、断熱、気密、レジリエンスの3つの基本項目を設けた。
 推進方策の素案では、事業者向けのアンバサダー登録や講習会開催、助成制度の創設、証明証発行、同住宅の体験・情報発信などを挙げた。
 県は、正栄産業との官民連携事業として「ウェルビーイングな家」プロジェクトを実施。正栄産業が木造空き家を取得してリノベーションを行い、耐震等級3相当、気密C値0・8以下、断熱等級G2とした。今後、周辺の新築同等物件よりも低価格で販売する。

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