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日刊岩手建設工業新聞社
2024/06/04

【岩手】岩手県建設業協会 久慈支部と豚熱対応で情報交換

 県建設業協会の向井田岳会長は5月31日、洋野町内で発生した豚熱の防疫対応に当たっている県建設業協会久慈支部の岩瀬張敏行支部長らと、久慈市の久慈建設会館で情報交換した。向井田会長は、支部会員の対応状況などに関して共有するとともに、協会本部として引き続き支部をバックアップしていくことを確認した。

 県では、同町の養豚場で豚熱の患畜が確認されたことを受けて、同月28日午後8時に豚熱対策本部を設置。これに伴い、現地での殺処分が始まった。現地では、同協会久慈支部の会員が総力を挙げて、29日夕方から埋却溝の掘削などを進めている。
 31日には、向井田会長や菊池満専務理事らが同会館を訪問した。

 向井田会長は、現地の状況や埋却溝の規模などに関して写真を基に確認しながら、「現地で対応している久慈支部の皆さんの声が最も重要だ。支障木の伐採などを含め、作業の安全管理には十分に気を付けてほしい。協会本部としても、支部をバックアップしていく」と語った。
 岩瀬張支部長は「豚熱が確認された翌朝に、会員の全社に防疫対応をお願いした。計画している埋却溝7区画のうち、1区画の掘削は終わり、フレコンバッグの搬入も始まった」と説明した。

 岩瀬張支部長によると、使用重機として、掘削用のバックホウ(コンマ7)4台のほか、運搬用のクレーン付きバックホウ4台、フォークリフト2台、キャリアダンプ2台程度などで作業を推進中。3班の交代制により、24時間対応を基本に作業を進める計画で、状況に応じて変更もあり得るとしている。
 埋却溝の規模としては、天端の幅が12b、底面の幅が4b。埋却溝の計画上の深さは4bほどとなっている。現時点での掘削土量は、約3万6000立方bの見込み。

 岩瀬張支部長は、騒音対策をはじめ、周辺環境に配慮する重要性を語り、「電柱や支障木の有無、実際に埋める場所の整理や試掘調査など、事前の備えが重要になる」とした。
 向井田会長は本部・支部の連携体制を確認し、「協会員が対応しているという事実を、誇張することなく、広く知っていただくことも重要になる」との認識を共有。向井田会長や菊池専務らは、現地の状況を確認した。

提供:日刊岩手建設工業新聞