千葉市は3日、「千城台公民館・若葉図書館複合施設新築設計業務委託」の簡易公募型プロポーザルを公告した。委託限度額は9500万円。委託期間は510日間。2025年度までに基本・実施設計をまとめ、26年度当初予算で工事費を確保する。早ければ、同年度に建築、電気・機械設備、外構工事を発注し、3か年で完成させる方針。発注方式などは、設計段階で検討する。複合施設は、2階建て、延べ床面積約2000uを想定している。
必要諸室は▽公民館=会議室2室、調理室、音楽室、和室、ホール、工芸室、地域活動拠点、倉庫、多目的室、自習室▽図書館=一般開架室、子ども室、予約図書受取室、閉架書架▽共有=エントランス、ロビー、エレベーター室、多機能トイレを含むトイレ各階1か所、事務室、案内カウンター、作業スペース、授乳室、給湯室――など。
建設地は、若葉区千城台南1―19―1の千城台南小学校跡地の一部で、敷地面積約2・64haのうち約1・2ha。北側に市道千城台216号線、南側に同219号線、東側に同222号線、西側に同224号線が接している。
設計業務の内容は、建築および電気・機械設備などの基本・実施設計のほか、構造計算、積算数量算出書・単価作成資料・概略工事工程表の作成など。
プロポーザルの参加資格は、24〜25年度測量・コンサルタント入札参加資格者名簿に「建築関係建設コンサルタント業務」で登録され、地区区分が「市内」または「準市内」の企業もしくは共同企業・事業体。さらに、建築士法の規定に基づく一級建築士事務所の登録を行っていることなど。
今後は、6日に質問書の提出を締め切り、10日に回答。13日までに参加表明書の提出を受け付け、21日に審査結果を通知。ヒアリング審査に係る質問の提出を求め、7月12日に回答。22日まで技術提案書の提出を受け付け、8月6日のヒアリング審査を経て、7日以降速やかに優先交渉権者を選定する運び。
なお、千城台南小学校跡地では、複合施設の新築のほか、千城台東第一保育所および特別養護老人ホーム「和陽園」の移転建て替えと、共用駐車場の整備を計画。
千城台東第一保育所は、整備・運営事業者に小ばと会を選定。25年3月までに平屋建て、床面積1000u程度の新園舎を完成させる予定。
和陽園の移転建て替えに際しては、施設整備費補助や整備・運営主体に関する検討を経て、基本計画を策定する。建て替え後の規模は、2階建て、延べ床面積2700u程度の想定。