日本工業経済新聞社(群馬)
2024/06/03
【群馬】24年主要事業を示した
県中之条土木事務所(小池尚樹所長)は、2024年度の主要事業概要を示した。長野原町羽根尾地内で整備を進めている国道146号古森3期工区で、浜岩橋の上部工架設工事を発注。また、道路改良工事2件を実施する。このほか、東吾妻町新巻地内の県道新巻市城線新巻工区と、中之条町伊勢町地内の県道植栗伊勢線で道路改良工事をそれぞれ発注する。
古森3期工区では浜岩橋の架け替えを進めており、上部工の製作架設を行う。新橋は橋長68・7m、歩道幅員2・5m、車道幅員7・25mの鋼単純細幅箱桁橋。上部工はクレーンベント架設工法でA2橋台側から桁を架ける。桁数は2本で、桁長は67・7m、桁高3m、上幅および下幅は1・8m、全体の鋼重は346tの規模。なお、現在はAI橋台の建設を東光建設(長野原町)が行っている。
また、同橋の右岸側道路で補強土壁工など、左岸側道路でブロック積みなどの道路改良工事を計画しており、発注に向けて実施する数量を詰めている。
このほかの事業は次の通り。
【新巻市城線道路改築】
新巻交差点の南側、延長240m区間で路盤の置き換えから基層までを整備する。面積は約2000u。舗装の構成は置き換え工85p、下層路盤工15p、上層路盤工15p、基層工5pとなっている。設計は高崎測量(高崎市)が手掛けた。
【植栗伊勢線道路改築】
上部工の架設を進めている、龍ヶ鼻橋の南側道路で法面工を行う。延長160m区間で植生マットや防草パネルを面積1300uで設置する。設計は技研コンサル(前橋市)がまとめた。
【橋横倉沢社会資本総合整備】
東吾妻町箱島地先で砂防堰堤工に着手。コンクリート量約100立方mで打設する。堰堤は鋼製透過型砂防堰堤、堤長30m、堤高6mの規模。全体計画としては、コンクリート打設量503立方m、帯工4基、渓流保全工を延長30mで行う。設計は黒岩測量設計事務所(前橋市)がまとめた。
【与喜屋沢社会諸本総合整備】
長野原町与喜屋地内で砂防堰堤の建設を進めており、本年度はコンクリート量171立方m程度でコンクリート打設を行う。堰堤は堤長50m、堤高9・5mの規模。24年度内の完了を目指している。設計は冨永調査事務所(高崎市)が手掛けた。【名久田川単独河川改修事業】
高山村尻高地内を通る名久田川で河川局部改良工事を実施する。全体計画では、延長260mを対象に両岸に大型ブロック積みを行い、片岸へ大型ブロック積みやブロック積み、築堤盛土を予定している。本年度実施する工事内容については修正設計中のため、これから決定する。設計は測研(高崎市)が担当している。