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滋賀産業新聞
2024/06/04

【滋賀】済生会滋賀県病院 新外来棟の新築

 社会福祉法人・恩賜財団済生会滋賀県病院(栗東市大橋2丁目4―1)は、同地に「(仮称)新外来棟」の建設を計画している。構造・規模はRC造4階建。延べ床面積は概ね8000平方b程度が考えられている。今後、予定地にある旧2号館の解体などを経て新築工事を発注、来年1〜2月頃からの着工を目指す。工期は約14ヵ月間が見込まれる。設計は、内藤建築事務所(京都市左京区)が担当。
 計画によると、1階は災害拠点病院として、大災害時には100床の簡易ベッドが設置できる約700平方bのロビーを設ける。個室を完備した患者サポートセンター、オープンカフェも誘致する予定。3基目のMRIも増設し、2階は外来化学療法センターと市民ホール、3階は大規模な内視鏡センターと消化器病センター、4階はワンストップによる最新の健診センター、さらに本館の救命救急センターを拡充し、センター内に手術室を設け、迅速な手術対応を可能とする。またエコーセンターも新設し、スムーズな検査体制を整える。
 新外来棟は、国の施策である紹介受診重点医療機関として、外来診療機能のさらなる拡充と患者サポートセンター等の充実を図り、急性期から介護まで、より一層の安心・安全の医療を提供し、地域医療に貢献するべく建設されるもの。コロナ禍で延期になっていたが、昨年末より先行する工事などが進んでいる。
 これから解体される旧2号館の跡地に新棟を建設するため、旧館にあった職員の子育て世代をサポートする保育室とロッカールームを移転させる新築工事を行った。これまでに保育園の移築、ロッカールーム棟の新設は完成・移転した。
 昨年度、「済生会滋賀県病院(仮称)新外来棟建設に伴う先行工事」(プレハブ棟S造2階建、延604・84平方b、駐輪場2棟アルミ造平屋建、43・34平方b+22・00平方b)は、伊藤組(彦根市)、「済生会滋賀県病院事業所内保育施設新築工事」(S造2階建、延515平方b)は、辻寅建設(甲賀市)が、それぞれ施工した。
 今年度に入り、「済生会滋賀県病院(仮称)新外来棟建設に伴う先行本館等改修他工事」を、三東工業社(栗東市)の施工で進めていく。工事概要は▽既存本館等改修工事(改修面積約740平方b)▽オイルタンク等インフラ盛替え工事▽患者駐輪場新築工事(2棟)(アルミ造平屋建、約44平方b+約24平方b)▽既存2号館等解体工事(アスベスト・PCB含有調査含む)(RC造地下1階地上3階建、延約3288平方b)―。工期は来年4月末までの予定。

提供:滋賀産業新聞