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北陸工業新聞社
2024/06/03

【富山】新理事長に野村進氏を選任/県骨販協同組合が総会開く

 富山県骨材販売協同組合(山田静宏理事長)の第51回通常総会が5月30日、富山市の県骨材会舘で開催され、任期満了に伴う役員改選で、新理事長に野村進副理事長(野村土建専務取締役)を選任した。
 組合員64人のうち、委任状と書面議決書を含め58人が出席。あいさつした山田理事長は、「企業を取り巻く環境は大変厳しい。日々変化する時代に生産性、収益性をどう運営するかが組合員各位の経営の鍵を握る」と述べた上で、「昨年度の生コン出荷量は、57万5000立方メートルと60万立方メートルを切った。今年度は60万立方メートルを予測しているが、生コン出荷量は我々の業績に直結する。また、セメント3大メーカーは来年4月出荷分から、トン2000円以上の値上げを表明した。生コン業界も価格転嫁せざるを得ない状況。我々も次年度の価格を真剣に議論し、お客様と対話しながら、早めのアクションが必要。厳しい時代が続く中、どうやって生き抜いていくのか。さらなる集約、業務提携を進め、少しでもコストを縮減し、人手不足を補うような対応が重要」と話した。
 議事では、23年度事業報告、24年度の事業計画・収支予算など8議案をいずれも承認。23年度の共同受注・販売数量は132万6132トン(前年度比87・6%)、売上高が税抜49億458万6000円(同95・3%)でともに減少。製品別では、生コンが前年度比85・8%、二次製品が同95・5%、アスコンが同93・0%だった。
 24年度の基本方針では、需要回復の期待もあるが、引き続き厳しい状況が続くとの見方もあることを考慮し、骨材販売数量を前年度の95%程度に想定。万が一に備え、体制の維持に最大限努めるとともに、長期的な展望のもと、経営基盤の安定・充実に取り組む。
 また、重点事項には、共同受注・共同販売体制の堅持として、骨材共同販売価格での取引の維持、供給体制(シェア)の堅持、品質管理の徹底など、組織活動の強化では、競争と協調の調和・調整の実現、組合員の団結力の強化と交渉力の向上などを挙げた。
 理事長以外の役員は次の方々(敬称略、(新)は新任)。▽副理事長=藤井泰三、森内忠男▽専務理事=名村信雄(員外)▽理事=中田陽一、本田俊人、角井益美、竹島信弘、酒井健吉、野村一弘、岩木正徳、大浦祐二、(新)和泉保之、山田静宏、河合直之、岡田昇、久保俊介▽監事=川原秀隆、森元清隆、(新)増田衛治、中波俊一−。

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