日本工業経済新聞社(群馬)
2024/05/31
【群馬】沼田土木事務所の2024年度の事業概要
県沼田土木事務所(木内弘二所長)は、2024年度の事業概要を明らかにした。昭和村森下地内で整備を進めている昭和インター線バイパス事業の森下工区は、23年度施工区間の道路排水工事などと、大森交差点東側の道路改良工事の2件の工事を予定。それぞれ6月と2月ごろの発注を予定している。県道戸鹿野下之町線の戸鹿野橋の架け替え事業では、23年度に引き続き護岸工を進める。8月ごろ2件に分割して発注する見通し。
昭和インター線バイパス事業では、大森神社前交差点から西側の23年度施工区間の施工延長220mを対象に、道路排水工事を路線両側に延長440m、縁石工事延長220m、下層路盤工35pを延長220mで行う。工期は約9カ月を予定している。また、大森神社交差点から東側の道路改良工事も予定。延長230mを対象に、下層路盤35p、上層路盤30p、基層5p、表層5pで舗装工事を行う。工期は約10カ月を見込んでいる。設計はどちらも技研コンサル(前橋市)がまとめた。
昭和インター線は国道17号のJR上越線岩本駅周辺に架かる久呂保橋から昭和ICを結ぶアクセス道路。現道は線形不良で幅も狭い区間もあり、昭和ICまでの通行に支障がある。歩道もないことから改善の要望があがっていた。森下工区のバイパス整備は総延長760m、幅員10m、片側に2・5mの歩道を設ける計画となっている。
このほかの事業は次の通り。
【戸鹿野橋架け替え事業】
23年度施工箇所の上流側で護岸工を行う。施工延長は90m、法長約7・8mで大型ブロック積み工を施工。2件に分割して発注予定で、どちらも工期は約9カ月となる。設計は大日本ダイヤコンサルタント(東京都千代田区)が担当した。
新橋は現在の戸鹿野橋から150m下流側に架設を計画している。橋長87m、幅員13・25m、上部工は鋼単純アーチ補剛箱桁橋、下部工は逆T式橋台2基となる。車道部分は6mで2車線、片側に歩道2・5m、排水桝を有する。護岸工は利根川右岸から着手しており、全体として延長370m、面積約5000uを予定している。
【主要地方道水上片品線スノーシェッド整備事業】
片品村戸倉地内で同路線の石子根橋北側に新設するスノーシェッド整備事業では、谷側部分でスノーシェッド下部工の整備を行う。駆体工として延長11・6m、高さ2m、コンクリートボリューム141・8立方mで整備し、全長9・5m、内径φ2mの深礎杭を3本施工する。工期は約9カ月。全体の延長は約70m、高さは山側9・2m、谷側2・7mとなる。設計は基礎地盤コンサルタンツ(東京都江東区)がまとめた。
【国道291号湯原工区消雪施設更新事業】
みなかみ町湯原地内の道の駅水紀行館付近で、散水消雪施設の更新工事を行う。高圧8号の消雪配管の更新工事を区間延長180m程度、配管更新を延長240m程度で整備する。また、低圧2号消雪ポンプ1基を更新する。工期は約9カ月を予定。設計は日本工営都市空間(愛知県名古屋市)が担当した。更新工事は25年度も継続する見通し。
【県道平川横塚線落石対策事業】
落石リスクがあるため、川場村川場湯原地内の仙之橋付近で高エネルギー吸収型落石防護柵工と高エネルギー吸収型落石防護網工を行う。防護柵は高さ4・5mを延長100m、高さ4mを延長22mでそれぞれ整備する。防護網は延長44mで施工する。現場は保安林のため調整期間が必要だが、発注時期は防護柵は7月、防護網は2月をそれぞれ見込んでいる。設計は地測設計(前橋市)がまとめた。事業は24年度で完了する予定。