ハイアットホテルズ(本社アメリカ、マーク・ホプラメジアン社長)とKiraku(本社京都府、サンドバーグ・弘・ウィリアム社長)は27日、ハイアット初の温泉旅館ブランドである「吾汝(アトナ)」の施設について、屋久島での開業を目指すと発表した。設計は小大建築設計事務所が担当。同ブランドに特化した不動産ファンドには、共同投資家として竹中工務店が参加し、外資系ホテルが屋久島町に温泉旅館を整備する。
温泉と地域文化にこだわる旅館として展開していく考えで、客室は30〜50室程度の小規模施設を予定し、施設内にはオープンキッチンやバーも設ける。開業は2026年以降で屋久島のほか、大分県の由布市、神奈川県の箱根町での整備後は全国に拡大する。
同ブランドに特化したアトナ・インパクトファンドは、ファーストクローズで100億円の資金調達をしており、最終的なファンド総額は200億円規模を目指す。日本ハイアットの坂村政彦社長は「世界中に日本の温泉地やまだ知られていない地域を紹介するため、ニーズに対応できる体制を整える」と語った。